株式明日の戦略-22500円台を回復し週間でもプラス、来週は米雇用統計に要注目
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 26日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は252円高の22512円。米国株高を素直に好感して、寄り付きから3桁の上昇で22400円台に到達。前場では動意は薄かったものの、高値圏を維持した。マザーズ指数が急失速してマイナス圏に沈むなど、新興市場には売り圧力が強まったが、日経平均へのネガティブな影響は限られた。後場に入ると水準を一段切り上げ、22500円台が定着。14時以降にはやや伸び悩んだものの、終値でも22500円台を維持した。東証1部の売買代金は概算で2兆0300億円。業種別では倉庫・運輸や証券・商品先物、建設などが上昇した一方、鉱業、空運、精密機器が下落。下げたのはこの3業種のみとなった。東京エレクトロンが後場に入って上げ幅を広げており、3%超の大幅上昇。半面、1Qが大幅な減益となった壱番屋が大幅に下落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1614/値下がり496。自己株取得を発表したソフトバンクGが大幅上昇。アンジェスが治験に関するリリースを材料に3%超上昇したが、値動きが荒かったこともあり、売買代金は全市場で2位(ETFを除く)と大商いとなった。米金融株高を手掛かりに野村HDが大幅高。三菱UFJや三井住友などメガバンクにも資金が向かった。ほか、証券会社が投資判断を引き上げた富士通が急伸した。一方、直近IPOのコパ・コーポレーションが15%超の大幅下落。3日目で公開価格比9.1倍の初値をつけたフィーチャは、ストップ高をつけた後にストップ安をつけるなど大荒れとなり、終値は初値を大きく下回った。決算が嫌気された出前館やスカパーJSATが大幅安。直近で急伸していたグッドライフカンパニーがストップ安と大きく崩れた。本日新規上場のコマースワンは買いが殺到し、初値は持ち越しとなった。

 マザーズ指数のマイナス転換を横目で見ながら、日経平均は後場も堅調相場が続いた。崩れなかったことで週間でも上昇を達成。5日線(22458円、26日時点)や22500円など、節目の水準も上回った。新興市場に関しては、上げ下げありながらもまだ強い基調は続くと予想する。24日上場の銘柄には急失速も見られたが、IPOは初値はともかく、その後にブレーキがきかない上昇が続くと、バブル感が強く出てくる。早めに過熱感が冷やされたことは悪い動きではなく、こういった反応を見て、IPOに全力投球しようとしていた資金が、他のマザーズ銘柄に回帰する展開も期待できる。新興市場の大崩れがなければ、全般的に売り急ぐ動きは出づらくなると思われるだけに、日経平均やTOPIXもしっかりとした地合いが続く可能性が高い。


【来週の見通し】
 堅調か。基本的には今週同様、経済活動再開による景気回復期待と新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念の両方を意識しながらの地合いが続くと考える。ただ、来週は米国市場では週末3日が休場で、6月米雇用統計の発表が2日の木曜となり、東京市場では3日にこの結果を消化する。先月5月分がポジティブサプライズとなり、米国株の大幅高を促したことから、発表を前にしては、警戒よりも期待の方が勝ると考える。雇用統計の結果が市場の失望を誘う可能性もあるが、前月分が良かったため、暴落を招くような状況にはなりづらいだろう。月末月初を挟む週で、米雇用統計以外でも日米で経済指標の発表は多く、国内では日銀短観なども注目される。このところは特に米国で指標の改善が多く確認できていることを鑑みると、各種の材料にポジティブに反応する場面が多くなると予想する。


【今週を振り返る】
 上下に振れたが週間では上昇。新型コロナウイルスの感染者数増加への警戒がくすぶる中、米国株や米株先物、為替動向などに神経質となった。ただ、足元の地合いの良さから、大きく下げる局面では買いも入り、下値の堅さも印象付けられた。大型株に手掛けづらさが出てくる中、久々のIPOは活況となり、新規上場銘柄の初値は大きく押し上げられた。週を通して方向感は定まらなかったものの、週後半には米金融株高を好感した買いが入り、週間では小幅なプラスとなった。日経平均は週間では約33円の上昇となり、週足では2週連続で陽線を形成した。
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