株式明日の戦略-後場一段安で週間でも下落、来週は方向感が定まらず一進一退か
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 10日の日経平均は大幅反落。終値は238円安の22290円。米国株はまちまちで、序盤は前日終値近辺で一進一退となったが、次第に売りが優勢となった。それでも前引けでは2桁の下落にとどまっていたが、後場に入って東京都の1日の感染者数が過去最多を更新したと伝わると下げ幅を拡大。週またぎのリスクが高まる中、終盤にかけて売りが加速する流れとなり、大引け間際にきょうの安値をつけた。東証1部の売買代金は概算で2兆4500億円。業種別では全業種が下落しており、ゴム製品や電気機器、情報・通信などの下げが相対的に軽微となった。一方、鉱業や証券・商品先物、不動産などが大幅安となった。政府の旅行需要喚起策「Go to トラベル」が7月22日から前倒しで実施されると報じられたことから、オープンドアやKNT-CT、エアトリなど旅行関連銘柄が後場に入って急伸。半面、米子会社が破産法を申請したと報じられた良品計画が取引終盤に急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり193/値下がり1935。米国のゲーム開発会社への出資を発表したソニーが上昇。TOB対象銘柄のファミリーマートと大戸屋が大幅高となった。アンジェスが買いを集めて8%超の上昇。決算が好感されたSHIFTやエスクローAJが急伸した。一方、下方修正を発表したファーストリテイリングが3%超の下落。今期が減益計画となったセブン&アイも大きく売られた。都心オフィス空室率の上昇やこれを材料とした日経新聞記事などからオフィス需要減速が懸念され、三井不動産や住友不動産が大幅下落。上期営業赤字転落のくら寿司が急落した。上場廃止に係る猶予期間入り銘柄となった海帆はストップ安となった。本日ジャスダックに新規上場したSpeeeは高く始まった後も上値を伸ばした。

 日経平均は週間では約15円の下落。今週は月曜が異様に強かったがその後は案外で、印象としては弱かったようにも感じられるが、水準が大きく切り下がらなかった点はポジティブ。ソフトバンクGなど限られた銘柄が強かった週ではあるが、こういったスター銘柄が出てくることは悪い動きではない。少し前にはアンジェスがマザーズのスター銘柄となったことで、マザーズ市場は第2のアンジェスを探せとばかりに物色の幅が広がり、商いの盛り上がりを伴いながら強い基調が続いた。当然、ソフトバンクGや東京エレクトロン、アドバンテストなどが軒並み失速するリスクに関しては注意を払っておく必要があるが、上げ方が強ければ強いほど、押し目があれば買いたいと考える投資家は増える。アンジェスも急失速がありながらもその後に大きく盛り返した。その意味では、ソフトバンクGや東京エレクトロンなどが値を崩した際に、東証1部の売買代金に厚みが出てくるかどうかが注目される。


【来週の見通し】
 もみ合いか。足元では世界中で新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒が高まっており、基本的には上値は重いと予想する。ただ、14日~15日には日銀金融政策決定会合、16日にはECB理事会があり、先行き不透明感が漂う局面では、これら中央銀行イベントが相場の下支えになると考える。米国や中国では経済指標の発表が多くあるが、特に米国では足元で指標の改善が顕著となっている。また、金融を中心に米企業の決算発表も出始める。これらの点を鑑みると、グローバル市場も悲観一辺倒に傾く展開は想定しづらい。強弱材料に一喜一憂する地合いがもうしばらく続くだろう。
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