ロンドン為替見通し=ユーロドル、レンジの下限をまず試す展開か
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 本日のロンドン為替市場では、結局は1.12-1.14ドル中心のレンジから抜け出せないユーロドルが、レンジの下限を一旦は試す展開となるか。アジア市場では今週大きく値を上げた中国株に利益確定売りが見られており、リスクオン地合いの後退もユーロの重しとなるだろう。
 欧州連合(EU)復興基金案を巡り倹約4カ国(オランダ、オーストリア、デンマーク、スウェーデン)はまだ譲歩する姿勢を見せておらず、夏までにEU加盟27カ国の全会一致を取り付けたいメルケル独首相の苦労は暫く続きそうだ。ユーロ圏の足もとでは景気回復の兆しも確かにみえるが、合意に向けた動きが予想以上に遅いとなれば、ユーロを積極的に買い上げる動きには繋がり難いだろう。

 先月にも話題とはなっていたが、米国のEU製品に対する報復関税が現実味を帯びてきた。一部通信社は昨日、フランスが導入するデジタル課税に対する報復措置として、米国は早ければ10日にも追加関税リストを発表すると報じた。リストには、仏輸入品を代表するワインやチーズなども含まれる可能性があるようだ。
 米、仏とも国内では政権支持率が下がるなか、対外への強硬姿勢を更に強めると思われ、両国関係の悪化も懸念される。目先はユーロにとってネガティブ要因となるだろう。

 なお昨日は一部報道が、ブルガリアとクロアチアは、通貨ユーロ導入の準備段階となる「欧州為替相場メカニズム2(ERM2)」加盟が認められる見込みと伝えた。ERM2に加盟後、実際のユーロ導入は早くても2023年と報じられている。
 ブルガリアの名目GDPは652億ドルでEU第20位の経済規模、クロアチアは608.1億ドルとEU第21位(どちらも18年の数値、順位は英を含まず)であり、15年にユーロを導入したリトアニアより規模は大きい。

想定レンジ上限
・ユーロドルやユーロ円の抵抗水準は、やや離れているが昨日高値1.1371ドルと121.97円。
想定レンジ下限
・ユーロドルは3日安値1.1219ドルが目先の下値めど。ユーロ円は日足一目均衡表・雲の上限120.11円が支持水準。


(小針)
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