東京為替見通し=レンジ予想もウイルス拡大・米国の対中圧力の動きなどが波乱要因に
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 海外市場ではドル円は、米国株相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りが出たほか、低調な米インフレ指標を受けたドル売りで一時106.65円と6月24日以来の安値を付けた。ただ、ロンドン・フィキシングにかけては106.95円付近まで下げ渋った。
 ユーロドルは新型コロナウイルスの治療薬開発に関する前向きな発表が相次いだことで、ダウ平均が一時400ドル近く上昇。リスク・オンのドル売りが優勢となり、一時1.1325ドルと日通し高値を付けた。

 本日の東京時間のドル円は、先週の流れを引き継ぎ上値が重いが、週末に大きなリスク要因が拡大も縮小もしていないことでレンジ内での動きになりそうだ。
 先週末は米独のワクチン開発の進展期待で株価が上昇しリスク・オンとなった。しかし、ワクチン開発のヘッドラインはこれまでに幾度となく発表されてきたが、どれも反応は一過性のもので終わっている。
 米国のウイルスの最高権威者である国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長も「ワクチンの開発は進行しているが、年内に完成するかについては不透明」とも表明している。むしろ警戒しなくてならないのは、米国・南米・アフリカ・インド・豪州など様々な国でウイルスの感染が拡大していることだろう。
 また、東京を中心に日本国内での感染再拡大が、本日の日経平均の動きに水を差すことも考えられる。なお、先週末はCME225先物が大阪取引所比で310円上昇して引けている。
 ウイルス関連以外では、米国の政治的な動きも市場を動かす可能性が高い。注目点は2つあり、1つ目はトランプ米大統領が、ロシア疑惑で有罪判決を受けた大統領の盟友ロジャー・ストーン元被告の刑を免除すると発表したことで、大統領選を前に再び米国内が混乱を生みそうなこと。
 2つ目は先週中国チベット自治区への米国人の入境を妨害した中国当局者へのビザ(査証)制限、「TikTok(ティックトック)」など中国製アプリの米国内での使用禁止の検討など、米国の対中圧力の動きに注目しておきたい。
 なお、本日東京時間では本邦の5月第三次産業活動指数、6月独卸売物価指数(WPI)などが発表されるが、これらの指標では為替市場の反応は限られるだろう。

(松井)
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