週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪・南アともに雇用指標に注目
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◆豪・南アともに雇用指標に注目、南アは大幅悪化の予想
◆引き続き豪・南アのウイルス感染に注目
◆電力不足もありZARの売りトレンドは続くか
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 74.00-79.00円
南ア・ランド円 5.70-6.30円

8月10日週の展望
 豪ドルは神経質な動きになりそうだ。ここ最近はドル売りのトレンドが続き、豪ドルは堅調地合いを維持している。しかし、来週は豪雇用統計などが発表されることもあり、一方的な値動きにはなりにくいだろう。また豪州国内の新型コロナウイルス感染第2波の影響の見極めも重要になる。
 経済指標で最も注目されるのが13日の7月雇用統計。6月の失業率は7.4%となり市場予想よりも若干悪かったが、新規雇用者数は市場予想を上回るなどまちまちとなった。7月はウイルス感染第2波が徐々に表面化した月でもあり、どの程度影響が出ているか注目。今週発表された隣国NZの失業率が4.0%とウイルス前とほぼ同水準だったことから、豪州の失業率が悪化した場合は豪ドル/NZドルの値動きが大きくなるかもしれない。NZ準備銀行が2カ月ぶりに金融政策委員会(MPC)を12日に開くことも、対NZドルでの値動きに影響しそうだ。雇用統計以外には11日に7月NAB企業景況感指数、12日に7月ウエストパック消費者信頼感指数、4-6月賃金指数が発表される。14日には議会の経済諮問委員会でロウ豪準備銀行(RBA)総裁が発言する予定。
 ウイルスの感染第2波が豪州で広がっていることも要注目。先週からメルボルンで夜間外出禁止令が発令され、生活に欠かせない店以外の営業停止も始まった。ビクトリア州以外でも感染が拡大しつつあることで、ウイルスの感染状況は中長期的に豪ドルにも影響を及ぼすと思われる。モリソン豪首相はこの規制が7-9月期の国内総生産(GDP)に70億~90億豪ドル影響するだろうと発言している。
 南ア・ランド(ZAR)は上値が重いか。先週から徐々にZAR売りの勢いが増してきている。ウイルス感染の拡大は収まることがなく、さらに電力不足など南ア経済で明るい話題を探すのが難しい状況だ。来週注目される経済指標は11日の4-6月期失業率。すでに失業率は30%を超えているが、大規模ロックダウン期間が含まれていることから、さらなる悪化が予想される。

8月3日週の回顧
 豪ドルは堅調地合いを維持した。週初はドル買いの調整が入り豪ドルは弱含む場面があったが、週半ばからは豪ドルは徐々にじり高になり、対ドルでは年初来高値を更新した。RBAは市場予想通りに政策金利を据え置いた。声明文では3年債利回りがここ最近は目標としている0.25%の利回りを上回ったことから、利回りを目標水準に近づけるために購入再開の実施を発表したが、市場に与える影響は限られた。
 ZARは売り基調が続いた。先週からZARの下げが大きくなっていたが、今週も同様な流れで対円では5月21日以来となる6円を割りこみ、対ドルでは5月末以来となる17ZAR後半までZAR安になった。南アでの新型コロナウイルス感染拡大が弱まらず、実体経済の回復の遅れが懸念されていることが重しとなった。南アフリカ自動車工業会が発表したロックダウン中の4月の新車販売台数は98.4%減少し、販売台数は南ア全体で574台という衝撃的な記録になった。(了)
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