週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル・ZARはともに方向感が出にくいか
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◆豪・南アともに主だった経済指標の発表がなく方向感は出にくいか
◆RBNZのMPC次第で豪ドルは対NZドルでの値動きが激しくなる可能性も
◆南アのロックダウン水準引き下げもあり、ZARは下値が支えられるか
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 74.00-79.00円
南ア・ランド円 6.10-6.7円

9月21日週の展望
 豪ドルはもみ合いになりそうだ。今週は雇用統計などの経済指標を含め、豪州からの様々なイベントで豪ドルは神経質に動いた。しかし、来週は22日にデベル豪準備銀行(RBA)副総裁が講演する以外は主だった経済指標やイベントが予定されていないことで、豪ドルは政治的な動きや他国の動向に左右される相場展開になりそうだ。
 政治的な動きとしては引き続き豪中関係に警戒したい。米国と中国との関係悪化が改善する見通しもなく、同様に豪州も中国との関係が悪化する傾向は変わらないだろう。今週発表された中国の経済指標(鉱工業生産と小売売上高)が好結果だったことで豪ドルは買われた。いまだに豪州が中国経済頼みというイメージが強く、豪州が今後どのように中国からデカップリングするか注目したい。
 来週はNZ準備銀行(RBNZ)が金融政策委員会を開くことで、豪ドルは対NZドルで動く可能性が高い。今週発表されたRBAの議事要旨で「必要である限り強い緩和措置を維持する」「完全雇用とインフレが進捗するまで政策金利を引き上げない方針を確認」などと、今後も低金利政策が継続されることが示された。しかしRBNZはRBAよりも緩和姿勢が強く、マイナス金利導入についても示唆していることから、よりRBNZの動向に目を配っておきたい。
 南ア・ランド(ZAR)も方向感は出にくいが下値は支えられるか。今週は南ア準備銀行(SARB)の金融政策会合を含め、経済指標の発表も複数あったが、来週は主だったイベントが予定されていない。南アからは相変わらず電力の供給不安などネガティブなニュースが多い。しかしながら、ZARは対ドルを中心に買い意欲が強く、下値は堅くなりつつある。ZARの他の買い要因としては、南アが20日の0時からロックダウンの水準をレベル1まで引き下げること、10月1日からビジネスや旅行などの渡航制限が緩和されることなどが挙げられる。

9月14日週の回顧
 豪ドルは方向感のない動きだった。注目された豪雇用統計では新規雇用者数は+11.10万人(市場予想-5.00万人)、失業率は6.8%(予想 7.7%)と好結果だったことで、豪ドルが買われる場面があった。もっとも、対ドルでは株安によるドル買いになる場面もあり、豪ドルの上値は抑えられた。対円では方向感がなくレンジ内の取引で激しく上下した。4-6月期豪住宅価格指数は前期比で-1.8%となり、市場予想-1.0%より指数が低下した。
 ZARは堅調に推移した。対ドルで支えられていた16ZAR半ばを割り込んだことから、対ドルでのZARの買い戻しが大きく入り、ZAR高の傾向が続いた。注目されていたSARBが政策金利を据え置いたため、ZARはさらに上げ幅をさらに拡大させた。なお7月南ア小売売上高は前年同月比で-9.0%となり、市場予想の-5.0%を下回った。7月も酒類やたばこなどの販売規制の影響があり、指標は改善されなかった。(了)

(松井)
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