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NY株見通し-底堅い展開か 経済指標は6月耐久財受注など

 今晩は底堅い展開か。

 昨日は決算が嫌気されたIBMやハネウェルなどの大幅安が重しとなりダウ平均が、316.38ドル安(-0.70%)と3日ぶりに反落した。一方、EUなどとの関税合意期待や、マグニフィセント・セブンの一角のアルファベットが上昇し、S&P500が0.07%高と小幅に4日続伸し、ナスダック総合は0.18%高と2日続伸。ともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。

 アルファベットの第2四半期決算は売上高と利益が予想を上回り、クラウド事業の好調を理由に設備投資計画を引き上げたことでAI関連を中心としたハイテク株の好調持続見通しが維持された。S&P500は終値で今年13回目の最高値更新を記録し、そのうち4回は今週に記録。月曜日は終値で初めて6300ポイントを上回った。ナスダック総合も終値で今週3回の最高値更新を記録し、水曜には初めて21000ポイントを上回った。

 週初来ではダウ平均が0.79%高と3週ぶりの反発ペースとなったほか、S&P500が1.06%高、ナスダック総合が0.78%高とともに2週続伸ペースとなった。

 引け後の動きでは、トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)の建物の改修工事を視察し、パウエルFRB議長に直接利下げを要求した。しかし市場が懸念する議長の解任については、視察終了後に解任の予定はないとし、「解任は大きな動きであり、私はその必要性を感じていない。そして、彼は正しいことをするだろうと信じている」と述べた。

 今晩は週末の取引となるが、関税交渉の進展期待やAIラリーの持続期待などを背景に底堅い展開か。ただ、S&P500とナスダック総合の史上最高値更新が続いていることや、FRBの独立性についての懸念の高まりなどが上値の圧迫要因となりそうだ。翌週には4-6月期国内総生産(GDP)速報値、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表、7月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)、7月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)などの発表が予定され、重要イベントを控えた様子見姿勢も強まりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは6月耐久財受注など。企業決算は寄り前にはチャーター・コミュニケーション、センティーン、フィリプス66などが発表予定。
(執筆:7月25日、14:00)
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