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ニューヨーク外国為替市場概況・11日 ドル円、続伸

 11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は148.15円と前営業日NY終値(147.74円)と比べて41銭程度のドル高水準だった。明日12日の7月米消費者物価指数(CPI)や14日の7月米卸売物価指数(PPI)、15日の米露首脳会談を前にポジション調整目的の買いが入り、NY勢参入後も底堅い展開が続いた。市場では「投機筋の円ロング(ドル円のショート)ポジションの巻き戻しが続いている」との声も聞かれた。「トランプ米大統領は中国に対する関税措置の停止を90日間延長する大統領令に署名した」との報道も相場の支援材料となり、5時過ぎには一時148.25円と1日以来の高値を更新した。

 ユーロドルは続落。終値は1.1615ドルと前営業日NY終値(1.1641ドル)と比べて0.0026ドル程度のユーロ安水準となった。アジア市場では一時1.1676ドルまで値を上げたものの、前週末の高値1.1679ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。NY市場では新規材料に乏しい中、じりじりとユーロ売り・ドル買いが進行。前週末の安値1.1629ドルを下抜けて一時1.1590ドルまで値を下げた。

 ユーロ円は小幅ながら続伸。終値は172.07円と前営業日NY終値(172.03円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。日本時間夕刻に171.61円まで下落したあとは172.15円付近まで持ち直す場面もあったが、NY時間に入ると再び失速。24時前に一時171.55円と日通し安値を更新した。ただ、引けにかけては172.13円付近まで値を戻した。日本が祝日で、欧米でも夏休みムードが漂う中、終日大きな方向感は出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:147.35円 - 148.25円
ユーロドル:1.1590ドル - 1.1676ドル
ユーロ円:171.55円 - 172.20円

(中村)
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