欧州マーケットダイジェスト・18日 株高・ユーロ失速・ドル下げ渋り
(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=155.63円(18日15時時点比▲0.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=182.38円(▲0.62円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1719ドル(▲0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:9837.77(前営業日比△63.45)
ドイツ株式指数(DAX):24199.50(△238.91)
10年物英国債利回り:4.481%(△0.006%)
10年物独国債利回り:2.850%(▲0.014%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は下げ渋り。欧州勢参入後に円売り・ドル買いが強まると一時155.97円と日通し高値を付けたものの、15日の高値155.99円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米労働省が発表した11月米消費者物価指数(CPI)が前年比2.7%上昇と予想の前年比3.1%上昇を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数も前年比2.6%上昇と予想の前年比3.0%上昇より弱い内容だったことが分かるとドル売りが加速。23時30分過ぎに一時155.29円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。一時は4.10%台まで低下した米10年債利回りが低下幅を縮めたことなどが相場を下支えした。
なお、米政府機関閉鎖の影響で10月のデータは公表されず、市場では「米経済の実態はなお見えにくい」との声が聞かれた。米WSJのFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者はSNS上で「(11月米CPIについて)10月のデータ欠落を受け、統計担当者が行った調整の妥当性について疑義を呈する可能性がある」と指摘した。
・ユーロドルは上値が重かった。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると一時1.1713ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1703ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米CPIの下振れをきっかけに全般ドル売りが優勢になると一時1.1763ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、16日の高値1.1804ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米長期金利が低下幅を縮めたことなども相場の重しとなり、1.1715ドル付近まで押し戻された。
なお、ECBはこの日、市場予想通り政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決めたと発表。声明では「物価が中期的に目標の2%で安定することを再確認」「今後の政策運営はデータ次第で特定の経路を事前に確約しない」と指摘し、従来の方針を維持した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の記者会見で「欧州経済は依然として底堅さを示している」「インフレは短期的に低下する見込み」「インフレ見通しは依然として通常よりも不確実」などと話した。
・ポンドドルは一時1.3446ドルまで上昇する場面があった。英中銀(BOE)はこの日、政策金利を現行の4.00%から3.75%に引き下げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となったものの、MPC議事要旨では5対4の僅差での決定となったことが明らかに。また、ベイリーBOE総裁は「金利は緩やかに低下していく道筋にあると引き続き考えている」と述べたうえで、「利下げを重ねるたびに、どこまでさらに引き下げるべきかの判断はより難しくなる」と発言。既に緩やかなペースとなっている利下げが、今後さらに減速する可能性を示唆した。
・ユーロ円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時183.17円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。ドル円の下落につれた売りが出ると一時182.30円と日通し安値を付けた。
・ロンドン株式相場は続伸。BOEの利下げへの期待から買いが先行。その後結果が公表されると伸び悩む場面もあったが、引けにかけて再び強含んだ。米国株相場の上昇などが相場を下支えした。ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が買われたほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。11月米CPIの下振れをきっかけに米国株相場が大幅に上昇すると独株にも買いが波及した。個別ではシーメンス・エナジー(3.50%高)やドイツ銀行(3.24%高)、エアバス(1.95%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が売られた一方、独国債が買われた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=155.63円(18日15時時点比▲0.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=182.38円(▲0.62円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1719ドル(▲0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:9837.77(前営業日比△63.45)
ドイツ株式指数(DAX):24199.50(△238.91)
10年物英国債利回り:4.481%(△0.006%)
10年物独国債利回り:2.850%(▲0.014%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は下げ渋り。欧州勢参入後に円売り・ドル買いが強まると一時155.97円と日通し高値を付けたものの、15日の高値155.99円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米労働省が発表した11月米消費者物価指数(CPI)が前年比2.7%上昇と予想の前年比3.1%上昇を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数も前年比2.6%上昇と予想の前年比3.0%上昇より弱い内容だったことが分かるとドル売りが加速。23時30分過ぎに一時155.29円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。一時は4.10%台まで低下した米10年債利回りが低下幅を縮めたことなどが相場を下支えした。
なお、米政府機関閉鎖の影響で10月のデータは公表されず、市場では「米経済の実態はなお見えにくい」との声が聞かれた。米WSJのFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者はSNS上で「(11月米CPIについて)10月のデータ欠落を受け、統計担当者が行った調整の妥当性について疑義を呈する可能性がある」と指摘した。
・ユーロドルは上値が重かった。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると一時1.1713ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1703ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米CPIの下振れをきっかけに全般ドル売りが優勢になると一時1.1763ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、16日の高値1.1804ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米長期金利が低下幅を縮めたことなども相場の重しとなり、1.1715ドル付近まで押し戻された。
なお、ECBはこの日、市場予想通り政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決めたと発表。声明では「物価が中期的に目標の2%で安定することを再確認」「今後の政策運営はデータ次第で特定の経路を事前に確約しない」と指摘し、従来の方針を維持した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の記者会見で「欧州経済は依然として底堅さを示している」「インフレは短期的に低下する見込み」「インフレ見通しは依然として通常よりも不確実」などと話した。
・ポンドドルは一時1.3446ドルまで上昇する場面があった。英中銀(BOE)はこの日、政策金利を現行の4.00%から3.75%に引き下げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となったものの、MPC議事要旨では5対4の僅差での決定となったことが明らかに。また、ベイリーBOE総裁は「金利は緩やかに低下していく道筋にあると引き続き考えている」と述べたうえで、「利下げを重ねるたびに、どこまでさらに引き下げるべきかの判断はより難しくなる」と発言。既に緩やかなペースとなっている利下げが、今後さらに減速する可能性を示唆した。
・ユーロ円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時183.17円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。ドル円の下落につれた売りが出ると一時182.30円と日通し安値を付けた。
・ロンドン株式相場は続伸。BOEの利下げへの期待から買いが先行。その後結果が公表されると伸び悩む場面もあったが、引けにかけて再び強含んだ。米国株相場の上昇などが相場を下支えした。ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が買われたほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。11月米CPIの下振れをきっかけに米国株相場が大幅に上昇すると独株にも買いが波及した。個別ではシーメンス・エナジー(3.50%高)やドイツ銀行(3.24%高)、エアバス(1.95%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が売られた一方、独国債が買われた。
(中村)