東京外国為替市場概況・10時 ドル円、軟調

 28日の東京外国為替市場でドル円は軟調。10時時点では139.01円とニューヨーク市場の終値(139.19円)と比べて18銭程度のドル安水準だった。ブラックフライデーの売り上げが好調だったことや、CNHに対するドル買いに連れて朝方には139.47円まで上昇した。しかし、本邦実需の売りなども観測されたことで伸び悩み、138.86円まで下押しするなど軟調な動き。先週末同様に東京仲値にかけては、邦銀を中心にドル買いが入り仲値前後は139.13円前後まで持ち上げらる場面もあった。
 なお、オフショア人民元(CNH)は弱含み。ゼロコロナ政策への不満が中国各地でデモ活動として拡大していることで、中国の政治・経済不安が人民元売りになった。対ドルでは一時今月10日以来となる7.2592CNHまでドル買い・CNH売りが進んだ。

 ユーロドルは上値が重い。10時時点では1.0378ドルとニューヨーク市場の終値(1.0395ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ安水準だった。CNHに対するドル買いが徐々に他通貨に対してのドル買いを促し、ユーロドルは1.0366ドルまで一時売られた。その後も戻しは限られ上値が重い。

 ユーロ円はじり安。10時時点では144.27円とニューヨーク市場の終値(144.58円)と比べて31銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの戻りが弱かったのほか、ドル円は伸び悩んだことでユーロ円は144.17円までじり安。
 なお、株安を嫌気しリスク回避に敏感な豪ドル円は93.25円まで弱含み。10月の豪小売売上高が前月比でマイナスに転じたことも重しになった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.86円 - 139.47円
ユーロドル:1.0366ドル - 1.0403ドル
ユーロ円:144.17円 - 144.97円


(松井)
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