東京為替見通し=ドル円上値が重い、欧州通貨・新興国通貨の値動きが激しい

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 NY市場でドル円は、米長期金利の低下などを背景に欧州時間からの売りが続き、NY序盤には一時104.53円と7月31日以来の安値を付けた。
 ユーロドルは、東京午後からの買い戻しの動きが継続した。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和への思惑から足元でユーロ安が目立っていたこともあり、目先のユーロショートのポジションを解消する動きが主導する形で一時1.1852ドルまで値を上げた。

 本日のドル円は上値が重く推移するか。昨日、欧州通貨やオセアニア通貨に対し一時的にドル買いになる局面でも、ドル円の戻しは非常に浅いものだった。本日も104円台はこの半年ではレンジの下限付近に位置していることもあり、本邦勢を中心にそれなりの買い意欲は出てくるだろう。
 しかしながら、ドルの上値の重さを昨日も確認していることで、下落ペースは緩やかになるだろうがドル円の上値は限られてくる可能性が高い。
 また、週末を前に世界保健機構(WHO)が欧州のウイルス感染が「非常に危険な状態」と通達していること、トランプ政権のウイルス対策スタッフが「大統領は自分の再選以外には関心がなかった」「(自分の支持者を含め)あんな汚い奴らと握手もしたくなかった、と発言していた」など、大統領がウイルス対策に関心がなかったことを報道で訴えていることなど、欧米ともにウイルス感染や政治的な動きで様々なリスクがあることは、市場が円買いに傾きやすい状況といえそうだ。
 欧州通貨はここ最近方向感がなく乱高下しているが、本日も同様に方向感がなく動くか。上記のように、英国を含め欧州に感染2波が来ていることは大きなリスク要因。
 また、英国では国家市場法案について、週明けの21・22日に第3・4回の全院委員会が開催される。この委員会を前に保守党は党内の調整を進めるなど、下交渉が行われていることで、様々な観測記事がポンドの値動きをより激しくさせることになりそうだ。
 オセアニア通貨は重要イベント(NZの国内総生産、豪州の失業率)が昨日終了し、本日は主だった経済指標の発表が予定されていないことで小動きか。NZは来週NZ準備銀行(RBNZ)が政策金利を発表することで、すでに来週のイベント待ち状態となっている。
 豪州は逆に来週も主だった経済指標の発表がないことで、欧米をはじめとした政治的な動向が豪ドル相場を動意づけることになるだろう。
 新興国通貨もボラタイルに動いていることで目を配りたい。トルコリラは欧州連合(EU)との関係悪化で対ドル・対ユーロ・対円と過去最安値を更新している。
 一方、南ア通貨・ランドは南ア準備銀行(SARB)が政策金利を据え置いたことで、対ドルでは約半年ぶりの水準までランド高が進んでいる。電力不足やウイルス感染の危険は指摘されているが、週明けからロックダウンの水準がステージ1まで引き下げられることも支えとなっている。
 両通貨を含め新興国通貨の値動きも激しくなっていることで、来週にかけても様々な通貨の動きから目が離せない状況になりそうだ。

(松井)

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