株式明日の戦略-3日ぶり反発も上値追いには慎重、来週は米雇用統計を前に様子見か

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 25日の日経平均は3日ぶり反発。終値は116円高の23204円。米国株が上げ下げありながらも上昇で終えたことを好感して買いが優勢。ただ、寄り付きで一気に水準を切り上げた後は、方向感に欠ける動きが続いた。上を試しても23300円には届かない一方、下を試しても23100円は割り込まず、23200円近辺でのもみ合いに終始。後場も大きな波乱はなく、ローソク足ではヒゲの短い十字線を形成した。東証1部の売買代金は概算で2兆3700億円。業種別では倉庫・運輸やガラス・土石、輸送用機器などが上昇した一方、空運や精密機器、保険などが下落している。日立物流株の一部売却やこれに伴う純利益見通しの引き上げ、特別配当の実施など材料が多くあったSGホールディングスがストップ高。半面、公募・売り出しが嫌気されたOSGコーポレーションが急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1622/値下がり471。キーエンスやファストリなど値がさの一角が上昇。太陽誘電や村田製作所など電子部品株に強い動きが見られた。直近で売り込まれていたSUBARUやスズキが大幅高。株式分割を発表した神戸物産や、上方修正を発表した日本ガイシが急伸した。高値更新基調が続くチェンジが8%超の上昇。売買代金は全市場で6位(ETFを除く)と商いも集めた。一方、今期の営業赤字見通しと無配転落を発表した西武HDが10%超の下落。JR東・西、東海も大幅安となるなど、鉄道株が全般的にさえなかった。日本オラクルが決算を材料に急落。ファイナンスが嫌気されたBASEが売りに押された。直近で派手に上昇していたブロードバンドタワーは手じまい売りが殺到してストップ安となった。IPOでは前日からの持ち越し2社を含めて4社に初値がついたが、終値ではI-neとトヨクモが初値を上回り、まぐまぐとSTIフードは下回った。I-neはストップ高まで買われるなど人気化した。

 9月19日から22日の4連休では、各地で人の移動が多く見られた。国内の新型コロナウイルスの感染被害が抑制されていること、「GO TO キャンペーン」に加えて、イベントに関しても規制を緩和する動きが出てきたことなどが背景にあるが、自粛疲れの反動がかなり大きく出てきたようにも見受けられる。このこと自体は経済活動正常化につながる点でポジティブではあるが、人が動けば感染リスクは高まる。欧州では足元で感染被害が拡大しており、日本も感染者数が急増する可能性があるとみておいた方が良い。これに対して、株式市場が神経質に反応するかどうかが当面の焦点となる。1日の新規感染者数に関するニュースが出てくれば日経平均が大きく崩れるといった動きが出てくるようだと、経済活動正常化への期待は後退し、リスク回避の売りが出やすくなる。一方、バッドニュースに良い意味で鈍感となるようだと、悪材料は相当程度織り込んでいるとの見方が強まる。また、人の移動が増えても感染者数が大きく増加しなかった場合には、日本株を買う材料にもなり得る。ここから1~2週間くらいの間にコロナを材料に値を崩す場面があるか否かが、年末にかけての全体の方向性を左右するかもしれない。特に、鉄道株やレジャー株、外食株など、当該材料の影響を大きく受ける銘柄の動向に注意を払っておく局面と考える。


【来週の見通し】
 上値の重い展開か。10月相場に突入し、週末には米雇用統計の発表が控える。米国株は足元で調整色を強めており、仮に切り返す場面があったとしても、重要指標の発表を前にしては戻り売りが出てくる可能性が高い。9月29日には1回目の大統領候補者討論会が予定されているが、トランプ現大統領が直近で中国批判を強めていることなどを鑑みると、過激な言動がマーケットをかく乱する展開も想定される。日本株に関しては、米国株にらみの状況が続くだろう。9月の権利落ちのタイミングとなり、配当再投資への期待が下支えにはなる一方、権利取得をにらんだ実需の買いは一服が見込まれる。大型株は積極的には手掛けづらく、IPO銘柄など値動きの軽い銘柄への注目度が高まると予想する。

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