株式明日の戦略-配当落ち分を埋めて3日続伸、上昇基調継続への期待が高まる

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 29日の日経平均は3日続伸。終値は27円高の23539円。米国株は大幅高で終えたが、配当落ちの影響が大きく100円近く下げて始まった。ただ、早い時間に売り圧力が和らぎ、しばらくもみ合いを続けた後に下げ幅を縮小。後場に入って13時近辺にプラス圏に浮上すると、そこからしばらくは上げ幅を広げた。100円超上昇して23600円台に乗せたところで一気に値を消したが、下げに転じるとすぐさま買いが入って盛り返し、プラスを確保して取引を終えた。上下に振れた日経平均に対して、マザーズ指数は一本調子の上げとなり、3%超上昇した。東証1部の売買代金は概算で2兆3500億円。業種別では電気機器や情報・通信、水産・農林などが上昇している一方、石油・石炭や電気・ガス、銀行などが下落している。米国でハイテク株に買いが入ったことを好感して、東京エレクトロンや日本電産が大幅上昇。半面、主力ではプラス転換した銘柄も多くあった中、三井住友や三菱UFJなど銀行株の戻りは鈍かった。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり949/値下がり1144。NTTによるTOB観測が伝わったNTTドコモがストップ高比例配分。次世代通信投資への期待からJTOWERが動意づき、ストップ高まで買われた。前日にストップ安となったチェンジは売り先行から切り返して6%超の上昇。終値で1万円台を回復した。上方修正を発表したしまむらや田岡化学が急伸。分割により最低購入代金が引き下げられたログリーがストップ高となった。一方、競争激化への懸念が強まった大手通信株が配当落ちの影響もあって大きく下げており、KDDIとソフトバンクが年初来安値を更新した。決算が失望を誘ったNaITOや月次に鈍化傾向が見られたクスリのアオキが大幅安。新株予約権の発行が嫌気されたダブル・スコープが急落した。上場2日目で高い初値をつけたrakumoはその後は伸び悩み、終値は初値を下回った。きょう上場のヘッドウォータースの初値は持ち越しとなった。

 日経平均は配当落ち分を即日で埋めて3日続伸。高値は23622円まであり、9月14日につけた23582円を上回った。取引終盤に萎んだ点には物足りなさもあるが、多少荒い動きを内包しながらも、上向きの基調が続くとの期待が高まった1日であったと言える。米国では第1回の大統領候補者討論会が実施されるが、これに関するニュースを消化するのはあすの東京市場の取引時間中となりそうで、あすは米株先物の動向に通常以上に神経質な反応を示す可能性がある。ただ、今は海外で不安要素が高まっても、新政権の政策恩恵のある銘柄や、巣ごもり需要の取り込みに成功した業績好調銘柄など、資金の受け皿となるところが多くある。NTTドコモのような大型株でも材料一つでストップ高となるような動きを見せられては、センチメントが一気に悲観に傾くような展開は想定しづらい。下では押し目待ちの投資家が待ち構えていると思われるだけに、悪材料には耐性を示し、好材料には強い反応を示すと考える。日経平均は23500円より上での値固めが進むかに注目したい。

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