週間為替展望(豪ドル/ZAR)-ZAR、中間予算の行方に注目

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◆RBAの11月利下げ予想強まる、総裁補佐講演や経済指標がダメ押しになるか
◆劣勢なトランプ米大統領の動向が株価経由で豪ドルにも影響
◆ZAR、中間予算の行方に注目
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 72.50-77.50円
南ア・ランド円 6.05 -6.55円

10月26日週の展望
 豪ドルは引き続き神経質な値動きになるも上値は限定的か。来週は豪州から28日に7-9月期の消費者物価指数(CPI)、30日に同期の生産者物価指数(PPI)が発表される。また27日にはブロック豪準備銀行(RBA)総裁補佐の講演が予定されている。今月はRBA関係者から相次いでハト派発言が続いたことで、市場では11月3日のRBA理事会で、政策金利並びに3年債の目標利回りが0.25%から0.10%へ引き下げられるとの予想が強まっている。来週も弱い経済指標やハト派発言が出た場合は11月の利下げがほぼ織り込まれ、豪ドルの頭を重くしそうだ。中国からは31日に10月製造業及び非製造業PMIが発表されるが、週末であることから翌週月曜日の値動きに警戒したい。
 国外では、いよいよ11月3日(日本時間では翌4日)に予定されている米大統領選のカウントダウンが始まる。トランプ米大統領の劣勢は引き続き変わっていないことから、投票日直前にトランプ米大統領が予想外の行動に出てくることも予想される。トランプ米大統領の行動次第で株式市場が動き、それにより豪ドルもリスクオン、リスクオフを繰り返し乱高下する可能性があることには警戒しておきたい。中国は米国への圧力よりも、経済的にも政治的にも影響が小さい豪州への圧力を強めており、中国の動向にも目を配る必要がある。
 南ア・ランド(ZAR)も大きな値動きになる可能性があることから注意しておきたい。10月に入りZARは対ドル・対円ともにレンジ取引になっている。しかし、来週は南アからイベントが多数予定されている。まず、経済指標としては28日に9月CPI、29日に同月PPI、30日に同月貿易収支が発表される。最大の注目材料は28日に予定されている中間予算(ミニバジェット)の発表。ムボウェニ南ア財務相が発表するミニバジェットは、ラマポーザ南ア大統領が先週打ち上げたアドバルーンをどのように配分するか注目される。

10月19日週の回顧
 豪ドルは神経質な値動きとなった。ケントRBA総裁補佐が「政策金利をさらに引き下げる一定の余地がある」と述べたことを受けて、一時豪ドル売りが進んだ。しかし、米追加経済対策合意の可能性が一時高まったことで株価が上昇すると、リスクオンでドルが全面安となり豪ドルも強含むなど、方向感なく上下した。なお、RBAの議事要旨では「高い水準の緩和政策を必要な限り維持することで一致」「追加的な金融緩和によって雇用をサポートできるか考慮し続けている」とされたが、市場の反応は限られた。
 ZARは堅調に推移した。米追加経済対策の合意期待でリスクセンチメントが好転し、株高・新興国通貨高になったことでランド円も強含んだ。株価の上げが一服した後もZARは堅調地合いを維持した。また、南アにとっては経済的な結びつきが強い中国の7-9月期国内総生産(GDP)は予想をやや下回ったものの、4-6月期に続きプラス成長を維持したこともZARの支えになった。(了)

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