ロンドン為替見通し=欧州の10月サービス部門PMIに注目
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本日のロンドン為替市場でユーロドルは、仏・独・ユーロ圏の10月購買担当者景気指数(PMI)で欧州の景況感を確認しながらの取引となりそうだ。
新型コロナウイルスの感染第2波に襲われた欧州では、1日あたりの感染者数が20万人を超えた。感染拡大を抑えるために各国で活動制限措置の再導入や強化が進められているなか、制限によりサービス業へのダメージが特に懸念され始めている。そのため本日のPMIは、サービス部門の結果がいつも以上に注目されるのではないか。
10月サービス部門PMIの予想は、仏が46.8/独49.2/ユーロ圏は47.0と既に景気判断の境目50を割り込んでいるが、結果の更なる下振れには警戒しておきたい。
一部通信社が報じている気になるニュースとしては、複数の欧州地域でインフルエンザワクチンが不足していること。予防接種への需要が急増していることがその要因とされている。もし、インフルエンザの流行と新型コロナの感染拡大とが重なる「ツインデミック」が起きてしまえば、欧州景気回復の大きな遅れにも繋がりかねず、ユーロの重しとなってしまうだろう。
ポンドドルは、25日まで続く「英国と欧州連合(EU)の将来関係を巡る交渉」を見極める必要がある。懸案の自由貿易協定(FTA)や漁業権に関して双方の歩み寄り度合いが重要であり、関連報道には注意したい。また欧州同様に、10月英サービス部門PMI速報値(予想:54.0)の結果にも注目となる。
想定レンジ上限
・ユーロドルは日足一目均衡表・雲の上限1.1851ドルを目先の上値めどとし、その上21日高値1.1881ドル付近も抵抗水準として意識される。ポンドドルは21日高値1.3177ドルが抵抗水準。
想定レンジ下限
・ユーロドルは日足一目・基準線1.1747ドルが目先の下値めど。下回ると15日安値1.1689ドルを目指す展開か。ポンドドルは一目・雲の下限1.2981ドルが支持水準。
(小針)
新型コロナウイルスの感染第2波に襲われた欧州では、1日あたりの感染者数が20万人を超えた。感染拡大を抑えるために各国で活動制限措置の再導入や強化が進められているなか、制限によりサービス業へのダメージが特に懸念され始めている。そのため本日のPMIは、サービス部門の結果がいつも以上に注目されるのではないか。
10月サービス部門PMIの予想は、仏が46.8/独49.2/ユーロ圏は47.0と既に景気判断の境目50を割り込んでいるが、結果の更なる下振れには警戒しておきたい。
一部通信社が報じている気になるニュースとしては、複数の欧州地域でインフルエンザワクチンが不足していること。予防接種への需要が急増していることがその要因とされている。もし、インフルエンザの流行と新型コロナの感染拡大とが重なる「ツインデミック」が起きてしまえば、欧州景気回復の大きな遅れにも繋がりかねず、ユーロの重しとなってしまうだろう。
ポンドドルは、25日まで続く「英国と欧州連合(EU)の将来関係を巡る交渉」を見極める必要がある。懸案の自由貿易協定(FTA)や漁業権に関して双方の歩み寄り度合いが重要であり、関連報道には注意したい。また欧州同様に、10月英サービス部門PMI速報値(予想:54.0)の結果にも注目となる。
想定レンジ上限
・ユーロドルは日足一目均衡表・雲の上限1.1851ドルを目先の上値めどとし、その上21日高値1.1881ドル付近も抵抗水準として意識される。ポンドドルは21日高値1.3177ドルが抵抗水準。
想定レンジ下限
・ユーロドルは日足一目・基準線1.1747ドルが目先の下値めど。下回ると15日安値1.1689ドルを目指す展開か。ポンドドルは一目・雲の下限1.2981ドルが支持水準。
(小針)
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