週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、RBAの利下げは織り込み済みか

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◆RBA理事会は利下げ予想が優勢、据え置きは豪ドル買いに
◆声明文と議事要旨にも注目、マイナス金利等の追加緩和策などの認識にも注意
◆豪ドル・ZARともに米大統領選挙と上院選挙の行方次第で乱高下も
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 71.00-76.00円
南ア・ランド円 6.05 -6.55円

11月2日週の展望
 豪ドルは神経質な値動きになりそうだ。注目されるのは11月3日に行われる2つの大きなイベント。一つ目は豪準備銀行(RBA)理事会で、市場では政策金利並びに3年債の目標利回りが0.25%から0.10%に引き下げられるという予想が大半を占めている。利下げが実行された場合、豪ドルは小幅に売られるだろうが、市場はある程度織り込んでいる。むしろ同時に発表される声明文で、マイナス金利を含めたさらなる緩和に対してどのような認識を示すか注目される。逆に金利を据え置いた場合は、予想外の結果となることで豪ドルの買い戻しが入るだろう。
 もう一つの大きなイベントは、日本時間では4日になるが米大統領選挙の行方だ。様々なシナリオが考えられるが、市場はバイデン氏勝利を織り込みつつある。同時に行われる上院議員選挙で民主党が過半数を獲得できるのかも注目。もし、バイデン氏が勝利し、上院も民主党が過半数を獲得できた場合は、リスクオンで豪ドルは買われやすいだろう。逆にバイデン氏勝利・上院共和党過半数や、トランプ氏勝利・上院民主党過半数などねじれが生じた場合は、追加経済対策をはじめとする政策の進行が混迷を深めるとの見方が強まり、リスクオフで豪ドルは売られやすいか。敗北した場合、トランプ氏が素直に認めるかなども注目される。
 経済指標では4日に9月貿易収支が発表される。3日のRBA理事会の議事要旨も6日に発表される。中国からPMIが発表されることにも注目したい。
 南ア・ランド(ZAR)も大きな値動きになる可能性はあるが上値は限られるか。今週発表された南アの消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回っただけでなく、南ア準備銀行(SARB)が目標とする3-6%の目標レンジの下限に達した。この影響で南アの再利下げの可能性も徐々に高まってくる。
来週の最大の注目材料は米大統領選挙。米大統領選挙の混乱で株価が動いた場合はZARも影響されるだろう。7-9月期の失業率が2日から13日の間に発表されるとされているが、4-6月期も複数回延期されている。発表時期が具体的にいつになるかは決まっていない。

10月26日週の回顧
 豪ドルは軟調に推移した。欧米の新型コロナウィルス感染第2波が深刻になり、独仏などが再びロックダウンに舵を切ったことでリスクオフの流れが強まり、豪ドルは弱含んだ。豪州の7-9月CPIは概ね市場予想通りだったこともあり、豪ドルの反応は鈍かった。
 ZARもじり安となった。週初は強含んで始まったが、欧米の感染第2波の影響で株式市場は大幅安になり、新興国通貨は売られやすかった。7-9月期のCPIが市場予想を下回ったこともZARの上値を圧迫した。ムボウェニ南ア財務相が発表した中間予算(ミニバジェット)では、今年の財政赤字を国内総生産(GDP)比で15.7%減とし、来年以降は順次10.1%減、8.6%減とGDP比での赤字幅の縮小を予測した。GDP予想も今年は-7.8%とし、6月の-7.2%よりもさらに下方修正した。(了)

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