週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、RBA理事会とGDPに注目

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◆RBAは金融緩和継続予想も豪ドルの底堅さは変わらずか
◆豪経済指標ではGDPに注目、民間設備投資は好調で上方修正も
◆ZAR、資金余剰とファンダメンタルズ悪化の綱引きに
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 80.00-85.00円
南ア・ランド円 7.00 -7.50円

3月1日週の展望
 豪ドルは底堅い動きとなるか。引き続き豪州国内でウイルス感染の拡大が抑制されていることや、世界的な資金余剰により株価やコモディティ価格が堅調地合いを維持していることから、豪ドルは上昇トレンドが継続されると思われる。
 来週は豪州からは注目イベントが複数発表される。3月2日の豪準備銀行(RBA)の理事会では金融政策は据え置かれ、声明文では前回同様に金融緩和の継続が強調されるだろう。今週もRBAは利回り目標を維持するために3年債を複数回購入しているように、金利上昇には敏感になっている。ただし、経済指標が改善している中では、これ以上の緩和を行うことは考えにくい。今週のNZ準備銀行(RBNZ)が「据え置き」「緩和継続」発表後でもNZドルが上昇したのと同じような動きが、RBA理事会後の豪ドルで繰り返されるかもしれない。RBA理事会で市場が動いた場合でも3日に10-12月期国内総生産(GDP)、4日に1月小売売上高、貿易収支など注目される経済指標が相次いで発表されることから、一方向にポジションを動かすのは難しいか。なお、10-12月期民間設備投資が好結果だったため、GDPは発表前に予想が上方修正される可能性もある。
 南アフリカ・ランド(ZAR)は引き続き神経質な値動きが続きそうだ。世界的な資金余剰が要因となり、南アが生産の7割を占めているプラチナなどのコモディティの価格上昇が、ZARを支える要因になっている。米国、欧州、日本などでは、パンデミックからの経済回復期待で長期金利は上昇基調だが、どの国も金融緩和姿勢を当面継続するだろう。よって、資金の流れが急に変わることが予想しにくく、ZARが支えられる状況は続きそうだ。一方、今週発表された南アの失業率を見ても分かるように、南アのファンダメンタルズは非常に悪い。10-12月期失業率は2008年に四半期ベースでの統計を発表して以来、最悪となる32.5%まで上昇した。さらに悪いのが若年層の失業率で61.3%まで悪化している。若年層の失業者増大は治安悪化にもつながっており、今後も南ア経済の重しとなるだろう。ZARは資金余剰による買い要因と、ファンダメンタルズ悪化による売り要因の綱引きの状態が続きそうだ。なお、来週は1日の2月ABSA製造業PMI以外、主だった経済指標は発表されない。

2月22日週の回顧
 豪ドルは上値を伸ばした。早期の経済活動再開期待でポンドやNZドルなどが堅調に推移したことに連れて、豪ドル/ドルは0.80ドル台、豪ドル円は85円近辺に迫り、それぞれ2018年2月以来の水準までじり高になった。RBAは利回り目標を達成するために3年債の購入を行ったが、10-12月期賃金指数や10-12月民間設備投資などが市場予想を上回る好結果となったことで豪ドルは支えられた。ただ、週末にかけてはリスクオフの動きが強まり、上値を切り下げた。
 ZARはじり高になった。南アの失業率は若干改善されるのではという期待が高かったが、市場予想を下回ったことで一時弱含む局面もあった。しかし、堅調なコモディティ市場や、南アの予算発表で早期の政府債務安定を発表したことなどでZAR円は昨年2月以来の水準まで上昇した。(了)

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