週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、金融緩和策継続も堅調か

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◆RBAは金融緩和策継続も豪ドルの底堅さは変わらずか
◆豪ドル、来週は経済指標よりもコモディティに左右されるか
◆ZAR、プラチナ上昇一服で上値は限られるもロックダウン解除は支えに
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 81.00-85.00円
南ア・ランド円 6.90-7.30円

3月8日週の展望
 豪ドルは底堅い動きか。豪準備銀行(RBA)は早急な金融緩和解除観測を抑えるために長期債の購入額を増やしている。しかし、今週発表された豪州の昨年10-12月期国内総生産(GDP)は市場予想を上回っただけでなく、7-9月期も小幅ながら上方修正された。好調な経済指標の発表が重なっていることもあり、市場の豪ドル買い意欲は継続しそうだ。また、原油などコモディティの価格が高止まりしていることも豪ドルの買い支え要因になっている。
 来週は、9日に3月NAB企業信頼感・景況感指数が発表されるが、それ以外は主だった経済指標は発表されない。一方、10日に予定されているロウRBA総裁の講演は注目される。ただし、ロウ総裁はここ最近、金融緩和継続を強調していることから、同様の発言があった場合、市場の反応は限られるだろう。むしろ、金融緩和の出口に言及せず、長期金利上昇への懸念を表明しなかったなら、市場は大きく反応しそうだ。
 南アフリカ・ランド(ZAR)は方向感なくもみ合うか。南アが生産の7割を占めているプラチナを中心としたコモディティの価格上昇がZARを支えているが、上昇ペースが徐々に弱まっている。米国が金利上昇を容認していることもあり、資金の流れに変化が起こればこれまで弱い経済指標にも関わらず上昇していたZARの上値は抑えられるか。
 一方、南ア国内では徐々にではあるがポジティブな要因が増えてきている。2020年はアルコールやたばこの販売がほぼ禁止されていたこともあって税収不足が心配されたが、結果的には前年比で11%程度の減収で収まったことは、財政不安を抱えている南アにはプラスの要因となる。また、今週から南アの国内規制がレベル1の水準まで引き下げられた。これにより夜間外出の禁止時間が深夜0時から4時までに短縮されたほか、集会の収容人数規制も緩和されている。アルコール販売もほぼ全面解禁されており、経済再開への期待が高まっている。来週の経済指標では9日に発表される10-12月期GDPが最大の目玉になりそうだ。

3月1日週の回顧
 豪ドルは小幅高だった。週初は米連邦準備理事会(FRB)関係者から米金利高を容認する発言が出たことによるドル買いを受けて、豪ドルは対ドルでは上値が抑えられた。しかし、注目されたRBA理事会では政策金利・3年債目標利回りは据え置きされたが、声明文で長期債利回り上昇に触れられなかったことから豪ドルはじり高になった。10-12月期GDPが市場予想を上回ったことも豪ドルを支えた。週を通すと豪ドルは対円・対ドルともに小幅高で推移した。
 ZARはもみ合い。南アから主だった経済指標が発表されなかったこともあり、小幅なレンジ内での取引が続いた。先月急上昇したプラチナ価格も動きが鈍く、前週のような米金利の乱高下が収まったことが値動きを狭めた。(了)

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