NY為替見通し=ブラックアウト期間はドル堅調維持か、原油の値動きには要警戒

印刷
 今週のNY市場も米金利や株式市場の値動きを見ながらの展開となるが、本日もここ最近のドルの堅調地合いが維持されそうだ。ただし、本日は米国からは市場を動意づかせるような経済指標や要人講演の予定もないことで、大きな値動きはなりにくいか。

 先週はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長をはじめ米要人の講演が多数重なった。ただこれからは、16-17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え明日からブラックアウトルールの適用期間に入ため、FRB関係者からの声は聞こえなくなる。ブラックアウト期間のため動きにくいという考えもあるが、逆に米金利が上昇した場合でも金融当局者からの懸念もでないため、米金利高によるドル買いが起こりやすいかもしれない。
 FRB関係者の発言はないことで、米債(米金利)の値動きは需給や明日から始まる入札、経済指標次第ということになるだろう。経済指標では今週は米国から、10日に消費者物価指数(CPI)と12日に生産者物価指数(PPI)などに注目が集まるが、本日に限れば米卸売売上高と卸売在庫のみであり、指標結果では本日は動きにくそうだ。

 なお、バイデン大統領が提案した1.9兆ドルの追加刺激法案は週末に上院で可決したが、すでに先週から予想されていた通りの修正(最低賃金引上げ案の否決、1人当たり1400ドルの追加給付の条件ほか)となった。早朝からオセアニア・アジア市場がご祝儀的な買いが米株先物に入ったものの、上院の法案可決はすでに織り込んでいた米国勢からしてみれば「何をいまさら」の感はあるだろう。
 NY市場のドル円は、日本のファンダメンタルズの弱さ(ウイルスワクチン普及率が世界的に最低に近く、経済回復の道筋が見通せない)を背景とした根強い円売り要素があることで、下値にはドル買い・円売りを待ち構えている市場参加者が多い。一方、期末を前に上値では着実に売りを入れている本邦勢もいるため、堅調地合いを維持しつつも上昇スピードは緩やかになりそうだ。

 その他、カナダドルをはじめとした産油国通貨の値動きには注意が必要になりそうだ。週末7日にイエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジアラビアの国営石油会社の主要輸出施設などにドローンやミサイルで攻撃をした。これを受け、原油先物価格がアジア時間で一時2%超上昇するなど、原油価格が不安定な値動きをしている。カナダドルは本日対円で2018年12月以来の水準まで上昇している。
 今週は10日にカナダ銀行(BOC)が政策金利を発表することもあり、カナダドルは神経質な値動きになりそうだ。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、先週末5日高値108.64円から昨年度期末(3月31日)高値108.73円が抵抗帯。
 カナダドル円は2018年12月3日の高値86.25円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは先週末5日の雇用統計後の安値108.10円。カナダドル円も雇用統計後の安値85.30円が下値めど。

(松井)

関連ニュース

最新ニュース

ニュース一覧を見る ≫
アクセスランキング
FX攻略.com
ご意見BOX ×
当ウェブサービスの問題点や提供してほしい情報など、トレーダーズウェブFXへのご意見・ご要望を、お気軽にお寄せください。
年齢 ※半角数字
性別 男性  女性
ご意見・ご要望 ※250文字以内
※ご意見BOXでは「ご質問」や「問い合わせ」には対応しておりません。御用のお客様は「お問い合わせ」フォームをご利用ください。
トップ