週間為替展望(ポンド/加ドル)-加ドル、BOC会合に注目

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◆ポンド、英景気回復期待を支えに底堅い動きか
◆ポンド、ワクチン関連報道に注目
◆加ドル、BOC会合に注目
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 147.50-153.50円
加ドル円 85.00-89.00円

4月19日週の展望
 ポンドは底堅い動きか。欧州連合(EU)離脱の悪影響は今後顕現化し、中長期的には英潜在成長率が押し下げられるとの見方が根強いものの、足もとでは材料視する動きは見られていない。引き続きイングランド銀行(BOE)のマイナス金利導入観測の後退、ワクチン接種が順調に進んでいることやロックダウン(都市封鎖)緩和により、ほかの先進国と比べ相対的に早い段階での景気回復が期待されていることが、ポンドの下支えとなる。足もとではワクチン関連報道で金融市場全体が敏感に反応しており、関連のヘッドラインには注意が必要だ。

 2月英GDPは前月比+0.4%と、ロックダウンの緩和に向け、企業が態勢を整える動きが見られた。2月鉱工業生産指数は前月比+1.0%、同製造業生産高は+1.3%と前月のマイナスから持ち直し、市場予想を上回った。また、EUとの貿易に回復の兆候も見られた。2月の非貨幣用金・貴金属を除いたEU向け英国製品輸出は前年比-12.5%と1月の-41.4%から持ち直し、同輸出は1月の-19.2%から2月は-11.5%まで回復した。

 来週は英国内で3月の雇用、インフレ関連指標や小売売上高など注目の経済指標の発表が多数予定されているが、多少予想より弱い結果になっても、今後の景気回復への期待感が強まっていることで、ポンドの下押しは限定的になりそうだ。

 ホールデン英金融政策委員会(MPC)委員は6月の金融政策会合を最後に退任する。同氏はMPCメンバーの中で、コロナのパンデミック(世界的大流行)から大幅な景気回復に最も楽観的な見方を示し、2月には経済回復に伴うインフレ高への懸念を示していた。

 加ドルは21日のカナダ中銀(BOC)政策会合に注目。政策金利は0.25%に据え置くことが見込まれる。3月会合では第1四半期の経済成長見通しをプラス成長に上方修正したが、「異例の金融緩和政策による支援はなお必要」との見解を維持した。労働市場については、雇用がパンデミック前の水準を大きく下回っていると懸念を示したが、3月の加新規雇用者数変化は30.31万人増と市場予想を大きく上回り、同失業率は7.5%に改善された。

 BOCは3月下旬、主要な国債購入プログラムは現状のまま維持するも、市場機能が改善していることを理由に1年前に流動性対策で導入した緊急措置を縮小すると発表した。21日の会合でテーパリング(量的緩和縮小)の日程について明らかにする可能性はあるが、ワクチン接種の進展が鈍く、先行きの不透明感が依然として極めて高い状況にあることから、慎重姿勢を維持しそうだ。

4月12日週の回顧
 ポンドは下げ渋り。今年に入って堅調な動きが続いたポンドは先週調整の売りに押されたが、英景気回復期待を支えに買い戻しが入り、ポンドドルは1.38ドル前半、ポンド円は150円台を中心に底堅い動きとなった。原油相場の上昇も支えにドル/加ドルは1.24加ドル後半までやや加ドル高が進んだが、加ドル円はドル円の下落が重しとなり、87円を挟んでやや上値の重い動きとなった。(了)

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