株式明日の戦略-大型連休前に手仕舞いムード、決算を控えた日本電産の動向に注目

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 20日の日経平均は大幅に5日続落。終値は264円安の27388円。ダウ平均が今年最大の下げ幅を記録したことを嫌気して、寄り付きから300円を超える下落。ただ、5月につけた安値を下回ったところで売り一巡感が台頭し、そこからの下値は限られた。場中は27300円から27500円レベルでの一進一退。11時過ぎには下げ幅を2桁に縮め、前場は高値引けとなった。しかし、後場に入ると売り直されて、再び下げ幅を300円近くまで拡大。ただ、前場の安値は下回ることなく盛り返すと、その後は27400円近辺でのもみ合いが引けまで続いた。

 東証1部の売買代金は概算で2兆3900億円。業種別ではプラスは精密機器と食料品の2業種のみで、電気・ガスが小幅な下げにとどまった。一方、鉱業や不動産、非鉄金属などが大きく売られた。期末配当の見通しを引き上げたワッツが急伸。半面、1Qが大幅な最終減益となった小松ウオール工業が急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり441/値下がり1656。上方修正を発表したキヤノンが急騰。系列のキヤノン電子やキヤノンMJにも資金が向かったほか、競合分野があるセイコーエプソンやリコー、ニコンなどにも見直し買いが入った。レーザーテックが3%を超える上昇。早い時間から大幅高となっており、商いを伴って強い動きを見せた。ほか、上期が計画を上振れ、営業黒字を達成できる見込みとなったザインエレクトロニクスが値を飛ばした。

 一方、世界的にコロナ感染拡大懸念が高まったことから、JALやJR東日本などアフターコロナ関連が大幅安。原油価格が大きく下落しており、INPEXやコスモエネルギーが売りに押された。米長期金利の急低下を受けて、T&Dや第一生命など保険株が軟調。新株式発行に係る発行登録書を提出したと発表したクリレスHDが急落した。大型連休を前に短期トレードも手仕舞いムードが強まっており、下落率上位にはラキール、アイドマHD、ステムセル研究所、ブルーミームなど直近IPO銘柄が多くランクインした。

 本日マザーズに新規上場したアシロは、高い初値をつけた後に上げ幅を広げたものの、1500円台に乗せたところで失速。終値は初値を大きく下回った。

 日経平均は5日連続の3桁下落。前場は高値引けとなり下げ止まりが期待されたが、終わってみれば200円を超える下落で、27500円を大きく下回った。東京市場は木・金が休場で、あす21日が今週の最終日。きょうが戻りを試したにもかかわらず押し戻された格好となったため、あすは押し目買いが入ったとしても、力強いものにはならないだろう。きょうの下げで200日線を明確に割り込んでおり、前日に大きく下げた米国株の戻りが緩慢であった場合には、一段の下振れを意識しておく必要がある。一方、安川電機に続いてキヤノンが上方修正を発表しており、製造業の足元の業績には期待が持てる。この点は決算発表が多く出てくる来週以降の相場を下支えする可能性が高い。あすは引け後に日本電産が決算を発表予定。同社に先回りの買いが入るようなら、製造業を中心に決算発表時期が早い銘柄に関しては、押し目を拾う動きが活発になるだろう。

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