株式明日の戦略-6日ぶり反発も伸び悩む、来週は決算を材料に個別物色が活況に

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 21日の日経平均は6日ぶり反発。終値は159円高の27548円。米国株の大幅高を受けて、寄り付きから300円を超える上昇。しかし、高く始まった後は伸び悩んだ。序盤にはいったん上を試しに行ったものの、上げ幅を500円近くに広げたところで買いが止まると急速に値を消した。100円超上昇した27500円どころで値動きが落ち着くと、そこからは上値の重さが意識されながらもほぼ横ばい推移。14時近辺で上げ幅を2桁に縮める場面があったが、そこでは買いが入り、終値では27500円を上回った。

 東証1部の売買代金は概算で2兆1400億円。業種別では幅広く上昇しており、輸送用機器や金属製品、非鉄金属などが強い動き。下落は鉱業、医薬品、電気・ガスの3業種のみとなった。トヨタおよびダイハツと共同記者会見を開催すると伝わったスズキが、後場に買いを集めて4%近い上昇。半面、1Qが営業減益となったアルインコが大幅安となった。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1748/値下がり352。引け後に決算発表を控えた日本電産が2%超の上昇。主力どころではソニーGやリクルート、日本郵船などにしっかりとした動きが見られた。上方修正を発表したイーグル工業やNOKが急伸。証券会社の新規カバレッジが入ったピックルスが値を飛ばした。通期の利益見通しの引き上げと増配を発表した明豊エンタープライズはストップ高となった。

 一方、前日に大きく上昇したレーザーテックとキヤノンが大幅安。ファーストリテイリングや任天堂など値がさ株が軟調となった。タマホームは一部メディアの報道が売りを誘って10%安。ディスコは1Q好決算を受けて上昇して始まったものの、買いが続かず下げに転じた。株主優待制度の廃止を発表した第一屋製パンが大幅安。ラキールやアイパートナーズなど、直近IPO銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多かった。

 本日JASDAQスタンダード市場に上場したランドネットは、高い初値をつけたものの、終値は初値を大きく下回った。

 日経平均は今週、5月につけた安値を下回ったものの、そこから一段安とはならず、27300円台までで踏みとどまった。5月13日の安値が27385.03円、7月9日の安値が27419.40円、そして7月20日の安値が27330.15円。27300円から27400円どころで下値を固めることができるかが、来週の焦点となる。いったんは大きく上昇してほしいところで、27500円近辺でもたつくようだと仕掛け的な売りに押されやすくなる。下に振れた場合には、27000円より下に52週線(26866円、21日時点)が控えており、同水準がサポートになるかが注目される。


【来週の見通し】
 堅調か。3月決算企業の1Q業績が多く出てくることから、個別物色が活況になると見込まれる。日本株は直近の動きが弱かった分、過熱感は高まっていないことから、良好な決算を発表した銘柄には素直に買いが入るだろう。五輪開催中でもあり、コロナの感染被害動向に神経質となる状況は続く。また、金曜30日は下げの特異日である月末のため、全体が戻り基調に入ったとしても足元をすくわれる場面は出てくるかもしれない。ただし、日本株の直近の下げに関しては、決算発表前で買いを入れづらい中で、大型連休を控えるというスケジュールが大きく影響していた可能性が高い。27日~28日にはFOMCが開催されるが、足元では米国の長期金利上昇に対する警戒はそれほど高まっていないため、マーケットにはフレンドリーな影響が見込まれる。来週はこれまで待ちの姿勢であった投資家の資金流入も期待でき、弱材料よりも強材料に対する反応が大きくなると予想する。

【今週を振り返る】
 軟調となった。3日立ち合いで連休後には決算発表が多く控える中、前週からのリスク回避姿勢の強い地合いが続いた。日経平均は20日まで5営業日連続で3桁の下落。週初から28000円を下回ると、5月の安値を下回り、27300円台まで水準を切り下げた。海外で新型コロナウイルス変異型の感染被害が拡大し、米国株に変調が見られたことも売りに拍車をかけた。連休前の21日は米国株の大幅高を好感した買いが入ったものの、戻りは限られた。日経平均は週間では約455円の下落となり、週足では4週連続で陰線を形成した。

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