週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、BOE政策会合に注目

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◆ポンド、イギリスがコロナ規制を解除し感染の拡大に警戒
◆ポンド、BOE政策会合に注目、タカ派メンバーが増えるか
◆加ドル、投資家のリスクオン・オフで神経質な動きが続くか

予想レンジ
ポンド円 149.50-154.50円
加ドル円 86.50-89.50円

8月2日週の展望
 イギリスは19日からコロナ制限措置を解除し、経済活動の正常化による景気回復への期待感がある一方で、コロナ感染拡大への警戒感は強い。先週に1日の新規感染者数は5万人超まで拡大した後、今週に入って拡大はやや収まっているものの、深刻な状況は変わっていない。今週はコロナ感染拡大状況やイングランド銀行(BOE)の政策会合に注目。

 8月5日のBOE金融政策会合では、政策金利と債券購入プログラムの据え置きが見込まれる。6月の会合でただ一人「債券購入プログラムの縮小」を主張したホールデン委員が退任し、今回の会合は臨時的に8人のメンバーによる会合となるが、据え置きへの反対票が増える可能性がある。ホールデン委員の退任を受けて、タカ派不在とされた金融政策委員会(MPC)に早くも変化が見られている。ラムスデンBOE副総裁は14日の講演で、「英経済の回復に伴いインフレ圧力が強まる中、英中銀は従来の想定より早期に緩和縮小の検討を開始する可能性がある」との見方を示したほか、サンダースMPC委員は「刺激策の解除がまもなく適切となる可能性がある」と述べている。

 ただ、MPCでは引き続きハト派が優勢だ。英6月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.5%とBOEの目標を上回ったことを受けて、ベイリーBOE総裁は「インフレ率が予想より高かった」と認めた一方で、「インフレを巡る判断を急がない」意向を示した。また、ブロードベントBOE副総裁やハスケルMPC委員、8月会合を最後に退任するブリハMPC委員も「金融引き締めは時期尚早」との見解を維持している。このほか、カンリフBOE副総裁とテンレイロMPC委員もハト派とされており、今回の会合で政策の変更は見込めないだろう。インフレ見通しや今後の政策運営などに変化があるかどうか、または議事要旨の内容に注目したい。

 加ドルは、投資家のリスクオン・オフのセンチメントの変化や、原油相場の動きなどを睨みながら神経質な動きが続きそうだ。カナダ国内でもコロナの感染がやや拡大傾向となっているが、大きく懸念を強める程ではない。ワクチン効果への期待と感染拡大への警戒感が交錯し、足もとでは方向感が出にくい。来週は7月の雇用統計が発表される予定だ。6月は新規雇用者数が23.07万人増、失業率が5.7%に改善と良好な結果となった。主要国の中銀はインフレより雇用状況を注視する姿勢を示している。なお、8月2日からカナダ中銀(BOC)の総裁顧問を務めたコジッキ氏が副総裁に就任し、政策委員は6人となるが、12月にロジャース氏が上級副総裁に就任する予定だ。

7月26日週の回顧
 中国当局の市場規制強化への懸念で中国株が急落。リスクオフの動きが先行するも、警戒感が緩むと巻き戻された。パウエルFRB議長のFOMC後の記者会見でのハト派的な発言を受けて、ポンドドルは1.39ドル後半、ドル/加ドルは1.24加ドル半ばまでドル安に振れた。ポンド円は153円半ばまで小幅高となり、加ドル円は88円近辺で下値の堅い動きとなった。ただ、カナダの6月CPIが予想以上に鈍化し、一時的に加ドルが売られる場面もあった。(了)

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