株式明日の戦略―月末の下げは月初で取り戻す、TOPIXが25日線上に復帰

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 8月に入り2日の日経平均は大幅反発。終値は497円高の27781円。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1848/値下がり301。商船三井、日本郵船、川崎汽船の海運大手3社が連日の大幅高。NSユナイテッド海運や明治海運などセクター全体に買いが波及した。日本製鉄や東京製鉄が強い動きを見せており、鉄鋼株が軒並み高。決算関連ではセイコーエプソンやNEC、TOTOなどの上昇が目立った。1Qが大幅高となったKADOKAWAは、一時ストップ高となるなど急騰。上方修正と増配を発表した双信電機がストップ高となった。

 一方、JR各社が決算を材料に売られており、今期は営業赤字に転落する見込みとなったJR西日本が4%近い下落。ANAやJALも下落したほか、鳥貴族や串カツ田中が大きめの下げとなるなど、アフターコロナ関連が敬遠された。決算関連ではコーセーやマンダムが急落しており、化粧品関連の弱さが目立った。1Qの営業赤字や株主優待の廃止が嫌気されたタカラレーベンが6%近い下落。アイ・エス・ビーは上期の着地が従来計画を上振れたものの、1Q時点で既に上期計画を達成していたことから物足りない結果と受け止められ、株価は強い売り反応となった。

 日経平均は500円近い大幅上昇。ただ、7月30日に下げた分を戻しただけで、この2日間は非常に荒い値動きとなった。個別を見ても無駄に値幅が出ており、決算を吟味して売り買いがされているというよりは、決算を利用して短期のマネーゲームが盛り上がっているという印象が強い。7月30日のように地合いが悪ければ下、きょうのように地合いが良ければ上に値幅が出るといった感じで、企業の3カ月間の成績に対する評価が、それをいつ確認するかによって大きく異なるような状況となっている。動きが目立った海運株も、業績拡大への期待は根強くPERにも過熱感はないが、上がり方は急すぎる。金融緩和環境が長期化している弊害のようにも見えるだけに、指数と個別の両方の値動きが荒い状況が続いた場合には、クラッシュ的な下げが相場を冷やす可能性があり、注意を要する。

 TOPIXがきょうの上昇で5日線と25日線の両方を上に抜けてきた。3月に日銀がETFの買い入れルールを変更した後は、下げた後の反転局面でTOPIXが日経平均に先駆けて節目の水準を回復することが多い。目先は日経平均も下げ止まり、25日線(28234円、2日時点)辺りに向けて戻りを試しに行く展開が期待される。指数寄与度が大きく、そろって年初来安値更新基調が続いているソフトバンクGとファーストリテイリングが、そろそろ下げ止まって反転できるかが注目される。

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