週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、英雇用・物価データに注目

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◆ポンド、引き続き景気期待と感染拡大への警戒感で方向感が出づらい
◆ポンド、23日に英中銀の政策会合控え8月の雇用・物価データに注目
◆加ドル、8月のCPIや総選挙関連ヘッドラインに注目

予想レンジ
ポンド円 149.00-153.50円
加ドル円 85.00-88.50円

9月13日週の展望
 英政府が7月中旬にコロナ規制の緩和に踏み切ってから、国内でのコロナ感染は拡大ペースを急速に上げてはいないものの、拡大傾向は維持されている。最近一週間の人口100万人当たりの新規感染者数は4000人弱と引き続き世界で感染密度が最も深刻な国である。景気回復期待と感染拡大への警戒感が交錯する中、足もとでポンドは方向感が出づらい相場展開が続いている。

 23日にイングランド銀行(BOE)の金融政策会合を控え、来週は8月の英雇用・物価データに注目している。7月の雇用データでは就業者数が6月から18.2万人増加し、給与の伸びも過去最高を記録するなど、9月末の一時帰休対策の終了前に懸念されていた解雇の急増は見られなかった。また、7月の消費者物価指数(CPI)は前年比+2.0%と伸び率は予想以上に鈍化し、BOEの目標と一致した。7月のCPIの鈍化は「物価の上昇基調が続く中での一時的な減速」と見る向きが多く、8月のデータに注目。BOEは8月の会合では物価上昇は一時的との見方を維持するも、今後の英経済が予想通りに進展した場合、予測期間中に「ある程度の緩やかな引き締めが必要になる」との見解が示されている。

 ジョンソン英首相は今週、労働者と企業、株主らを対象とした増税計画を明らかにした。コロナ禍の影響で治療を後回しにされた患者への支援や社会福祉制度改革の財源として国民保険料を来年から1.25%引き上げる計画だ。また、配当課税も1.25%引き上げる方針で、首相は高額所得者には相応の負担を求めた。増税は主要税率を引き上げないとする保守党の重要な公約を破ることになるので、今後批判が強まる可能性がある。

 加ドルはリスクオン・オフのセンチメントの変化やドル、原油相場の影響を受けやすい動きが続いているが、足もとではリスクオン・オフが交錯し、米金融緩和縮小の時期をめぐる不透明感で、加ドルは対ドル・対円で方向感が出にくい。

 カナダ中銀(BOC)は今週の政策会合で市場予想通りに金融政策の現状維持を決定した。声明にサプライズはなく、コロナ感染拡大の経済への影響に警戒感を示しつつも、「経済は下半期も力強さを増していくとの見方を変えていない」とした。また、スラック(需給の緩み)の解消が見込まれる2022年下半期まで金利を現行水準にとどめると表明した。BOCは先行きに楽観的で、22年下半期に最初の利上げを実施するスタンスを変えていない。来週は8月加消費者物価指数(CPI)や、20日の加総選挙に絡んだヘッドラインに注目。

9月6日週の回顧
 ポンドは独自の手がかりが乏しい中やや売りが先行するも、ポンドドルは1.37ドル前半、ポンド円は151円前半で下げ渋った。ベイリーBOE総裁は、英経済がコロナのパンデミック(世界的大流行)からの回復を続ける中、利上げを正当化するほど十分ではないとの見解を示した。加ドルはBOC政策会合を受けて乱高下する場面が見られたが、方向感にはつながらず、全般ドル高・円高に傾く中で、ドル/加ドルは1.27加ドル半ば、加ドル円は86円前半まで加ドル安となった。(了)

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