ロンドン為替見通し=欧州金利動向に注目、ポンドは昨日の流れが続くか

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 本日のロンドン為替市場でポンドやユーロは、欧州金利動向についていく展開か。ただ、緩和解除には程遠い日本の通貨・円に対しては底堅さが継続すると思われる。

 英中銀金融政策委員会(MPC)を経て、英利上げの前倒し観測が高まった。テーパリング主張のメンバーが2人に増え、声明では「将来の緩やかな引き締め」について根拠が強まっているとの認識を示した。これまで来年5月利上げを予想していた短期金融市場では昨日、「2月に0.15%程度の利上げ」を織り込んだ。金利サイドで同様の流れが続くようであれば、ポンドが更に上値を試す場面もあるだろう。

 ユーロ圏の金利動向に関しては、まずはドイツの9月Ifo企業景況感指数(予想:98.9)を確認。昨日の同国9月製造業/サービス部門PMIが市場予想を下回ったこともあり、Ifoについても下振れる可能性はありそうだ。
 その後は欧州午後に予定されているエルダーソン欧州中央銀行(ECB)専務理事やレーンECB専務理事兼主任エコノミストの講演で、テーパリングへの見解に注目することになる。

 なお今朝発表された8月全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食料品を除く総合が前年比で横ばいと前回-0.2%を上回ったものの、一時的とはいえインフレ高が懸念されている世界的な状況との違いが際立つ。日銀が実施する「超金融緩和」の出口が見えない中で、金利差による円の弱さが意識されることもありそうだ。

 ただリラ円に関しては円安には振れづらいだろう。トルコ中銀が利下げを実施し、ついに緩和サイクルに突入。実質金利マイナスの状態が長期化すれば、リラを手放す動きが加速しそうだ。ただ、中銀の外貨準備高が拡大しているため、リラ買い介入が断続的に実施される可能性もあり、欧州前半の値動きには特に注意したい。

想定レンジ上限
・ユーロ円は90日移動平均線130.69円、ポンド円も90日線152.61円。リラ円は今週伸び悩んだ12.70円台が抵抗水準。

想定レンジ下限
・ユーロ円は日足一目均衡表・雲の下限129.06円、ポンド円が一目・基準線と転換線の150.91円。リラ円は年初来安値12.44円が目先の下値めど。



(小針)

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