東京為替見通し=ドル円 底堅い展開か、米国は感謝祭のため休場

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 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米10月個人消費支出(PCE)価格指数が前年比+5.0%まで上昇し、米長期金利が上昇したことで、115.52円まで続伸した。ユーロドルは、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大による行動制限の強化で経済回復が鈍化することへの警戒感が広がり、1.1186ドルまで下落した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、ニューヨーク市場が感謝祭で休場、明日はブラックフライデーのため閑散取引となることで、底堅い展開ながらも上値は限定的だと予想される。

 ニューヨーク市場のドル円は、2017年3月の高値115.51円を上抜けて、115.52円まで続伸しており、2016年12月15日のトランプ第45代米大統領誕生後の高値118.66円が視野に入りつつある。ドル円の高値の目処としては、購買力平価からの最大乖離幅+22%で算出できる。1985年のプラザ合意前の240円台が購買力平価から約22%高、2015年6月の125.86円の時も約22%高だったことで、現状の上値目処は118円台が算出される。

 バイデン米大統領がパウエルFRB議長の続投を決定し、ブレイナードFRB理事を次期FRB副議長に指名し、両者が「インフレとの戦いが最優先事項」と表明したことで、米10年債利回りは1.7%台まで上昇し、ドルは全面高の展開となりつつある。すなわち、11月2-3日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、「複数の当局者は高インフレが続けばテーパリングのペースを加速させ、予想よりも早くFF金利を引き上げる準備をする必要があるとの認識を示した」ことが現実味を帯びつつある。

 米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視している10月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+5.0%へ上昇し、1990年以来の高水準を記録した。バイデン米政権が主導した協調的な戦略石油備蓄(SPR)の放出規模が予想を下回る規模だったことで、12月2日のOPECプラスでの決定次第では、インフレ高進の背景にある原油価格の上昇基調が再開する可能性が高まことになる。すなわち、インフレ高進は一時的(transitory)」ではなく、持続的となる可能性が高まりつつある。

 本日のドル円のオーダー状況は、上値には、115.75円超えにストップロス、115.80円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、116.00円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買いが控えている。下値には、115.25円に29日のNYカットオプション、115.00円にドル買いオーダーと25日と30日のNYカットオプション、114.80円にドル買いオーダーが控えている。


(山下)

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