週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、7-9月期GDPやOPEC+に注目

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◆豪ドル、国内要因では7-9月期GDPや貿易収支に要注目
◆豪ドル、OPECプラス会合による原油価格の動きで動意づくか
◆ZAR、ウイルス変異株と7-9月期失業率に注目集まる

予想レンジ
豪ドル円 81.00-86.00円
南ア・ランド円 7.00-7.50円

11月29日週の展望
 豪ドルの上値は限られるか。経済指標では30日発表予定の7-9月期経常収支、12月1日発表の同期国内総生産(GDP)、12月2日発表の10月貿易収支に注目。今週発表されたGDPを形成する要素の一つでもある7-9月期豪民間設備投資が、市場予想を下回る2.2%減になったことで、現在のGDP予想(前期比2.7%減)も下方修正される可能性がある。民間設備投資は、豪州の2大都市(シドニーとメルボルン)が長期のロックダウンが行われた影響で大きな落ち込みとなった。もし、GDPが市場予想よりも悪化することになると、12月7日に行われる今年最後の豪準備銀行(RBA)の声明文の内容に変化がみられるかもしれない。
 貿易収支は直接豪ドルを動かすほどではないだろうが、対中輸出に注目。10月は原油価格が高騰していたことで、資源不足になっていた。この影響で、どの程度豪州から中国への資源輸出が増減したかが、今後の対中貿易の流れを見ることに役立つ。豪中関係は悪化しているが、中国の豪州資源依存が継続されれば豪ドルの支えになる。

 なお、来週はデベルRBA副総裁の講演も予定されている。豪国内以外では12月2日に行われる石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成するOPECプラスの会合も非常に重要。ここ最近は各国の戦略石油備蓄(SPR)の放出が決定したことで、原油高がいったんは収束している。しかしながら、OPECプラスが増産に非協力的だった場合には、原油高に連れてコモディティ上昇、そして資源国通貨の豪ドル買いに再び市場が傾く可能性もありそうだ。また、中国から発表される11月の各種購買担当者景気指数(PMI)などにも注目したい。
 
 南アフリカ・ランド(ZAR)は上値が重いか。先週の南ア準備銀行(SARB)の利上げにもかかわらず、ランドは軟調な動きが継続している。更に25日には南アから新たな新型コロナウイルス変異株が発見されたとの報告があり、ZARは下げ幅を広げた。変異株はスパイクタンパク質に多数の変異を持っているため、人から人へと簡単に感染する可能性があるとされている。来週はこの変異株がどの程度の感染力があるかなどを見極めながらの取引になる。

 経済指標では、30日に発表される7-9月期の失業率に要注目。4-6月期の南ア失業率は前期の32.6%から34.4%へと悪化し、2008年の計測以来最悪の結果となった。若年層(15-24歳)失業率も63.2%から63.3%と過去最高を記録。また、拡大失業率は43.2%から44.4%まで増加した。SARBは先週の金融政策委員会(MPC)で利上げを行ったが、これ以上の利上げの足かせとなるのが失業率の高さでもある。失業率の悪化はZARの抑えとなるだろう。

11月22日週の回顧
 豪ドルは上値が重く推移した。米金利の上昇や各国による石油備蓄放出で原油先物価格が弱含んだ影響で対ドルでは弱含んだ。7-9月期の豪民間設備投資が市場予想よりも弱い結果となったことも豪ドルの重しになった。ZARは対円、対ドルともに下落した。米金利上昇や南アで新たなコロナ変異株が発見されたことがZARの重しとなった。(了)

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