東京為替見通し=ドル円の上値は重いか、オミクロン株感染拡大懸念材料

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 海外市場でドル円は、NY市場に入ると全般円買いが先行。一時112.67円と日通し安値を更新した。米国で新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が初めて確認されたと伝わると、一時は520ドル超上昇したダウ平均が失速し、リスクオフの円買いを誘った。ユーロドルは一時1.1358ドル付近まで値を上げたものの、NY終盤には押し戻された。

 本日の東京時間も引き続きドル円は上値が限られるか。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長やウィリアムズ米NY連銀総裁のテーパリング加速発言にも関わらず、米10年債利回りは9月以来の水準まで低下している。市場は早期のテーパリング加速よりも、新型コロナウイルス・オミクロン株の影響を懸念する声が多く、リスクオフの流れの方が優勢になっている。S&P500種株価指数オプションの値動きに基づいて算出される変動性指数(VIX、恐怖指数)は約10カ月ぶりの水準まで上昇するなど、株式市場の地合いも悪い。この流れが続く限りは、ドル円はリスクオフの円買いが強くなりそうだ。

 本日の東京時間では、豪貿易収支や本邦消費動向調査などが発表されるが、どれも市場を動意づけるのは難しそうだ。欧米時間にも多くの経済指標や、複数のFRB要人の講演が予定されている。それなりには市場は指標結果や発言内容で動くだろうが、上述のように米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバーである、FRB議長とNY連銀総裁の発言に対しての反応が鈍くなっていることを考慮すると、市場のメイントピックはオミクロン株の動向によるところが大きい。

 オミクロン株で懸念されるのが、昨日南ア国立伝染病研究所(NICD)によるとオミクロン株が最初に検出されたのは11月8日で、11月の南ア国内の感染はデルタ株よりもオミクロン株が中心だったことが判明したことだ。南アでは昨日1日で8561件の新たなウイルス感染を記録するなど、オミクロン株の感染の勢いは早く、南アの通貨ランドは軟調に推移している。また、最初の検出から約3週間後に、新たな変異株と確認されたことを考えると、この3週間の間に欧米を中心にオミクロン株の感染が拡大していた可能性もあることで、今後の感染状況拡大が判明した場合は南アだけでなく各国の経済的停滞が危惧されそうだ。なお、日本時間早朝に、エルドアン・トルコ大統領がエルバン財務相を更迭したことが報道されている。連日乱高下を繰り返している、トルコリラは本日も値動きが荒くなり目が離せない。

(松井)

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