ロンドン為替見通し=ECB高官発言とロシアの北欧諸国への対応に要注目か

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 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)の高官の講演とロシアによるフィンランドやスウェーデンへの報復措置に警戒していく展開が予想される。

 本日は、ビルロワドガロー仏中銀総裁、パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事、レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミストの講演が予定されている。ラガルドECB総裁が「初回の利上げは純資産購入の終了からしばらく後で行われる」と述べたように、7月利上げ開始の可能性が高まっているものの、フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟申請を受けた欧州の地政学リスクの高まりが金融政策の正常化を遅らせる可能性への言及に要注目となる。金融先物市場ではすでに、年末までに政策金利がプラス水準を回復する、25bpの利上げ 3 回分(75bp)以上が織り込まれている。

 フィンランドやスウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)加盟申請を表明したことで、ロシアの報復措置への警戒感が高まっている。プーチン露大統領は、ウクライナのNATO加盟を阻止するため、ウクライナに侵攻したが、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を申請した場合、外交的敗北を喫することになる。ロシア大統領府のぺスコフ報道官は、フィンランドのNATO加盟はロシアへの脅威であり、ロシアは相応の措置を取ると警告している。ロシアがウクライナでの戦争に加えて、フィンランドやスウェーデンに対する戦端を開くことは想定しづらいことで、通常兵器での戦争から戦術核の使用に踏み切る可能性が警戒されることで、今後の展開に要警戒となる。

 また、昨日投開票が行われたドイツで最大の人口を擁する西部ノルトライン・ウェストファーレン州の州議会選挙では、ショルツ独首相が所属する中道左派の国政与党、社会民主党(SPD)が大敗し、8日のシュレスウィヒ・ホルシュタイン州議会選に続く敗北となった。ショルツ独政権の動揺は、ユーロの上値を抑える要因となる。

想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、一目・転換線の1.0496ドル、ユーロ円は一目・転換線の135.49円。

想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、5月13日の安値の1.0350ドル、ユーロ円は5月13日の安値の133.12円。

(山下)

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