欧州マーケットダイジェスト・17日 株高・金利上昇・ユーロ高
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(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=129.29円(17日15時時点比▲0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.34円(△1.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0546ドル(△0.0099ドル)
FTSE100種総合株価指数:7518.35(前営業日比△53.55)
ドイツ株式指数(DAX):14185.94(△221.56)
10年物英国債利回り:1.881%(△0.151%)
10年物独国債利回り:1.046%(△0.109%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月英雇用統計
失業率 4.1% 4.2%・改
失業保険申請件数 ▲5.69万件 ▲8.16万件・改
1-3月英失業率(ILO方式) 3.7% 3.8%
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
前期比 0.3% 0.2%
前年同期比 5.1% 5.0%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。クノット・オランダ中銀総裁が「7月の0.25%利上げを支持する」との考えを示したうえで、「インフレ悪化がデータで明らかになればより大幅な利上げも正当化される可能性がある」と発言すると、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ観測が高まりユーロ買いが広がった。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退したこともユーロ買い・ドル売りを促し、21時前に一時1.0556ドルと日通し高値を更新した。
ただ、そのあとは1.05ドル台半ばで値動きが鈍った。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がった。
・ドル円は方向感に乏しかった。4月米小売売上高は市場予想通りの結果となったものの、前月分が上方修正されたことが好感されて円売り・ドル買いが先行。4月米鉱工業生産指数が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時129.78円と日通し高値を付けた。ただ、その後発表された5月NAHB住宅市場指数が予想を下回ったことが分かると129.07円付近まで上値を切り下げた。パウエルFRB議長の発言内容を見極めたいとの思惑から、大きな方向感が出にくい面もあった。
・ポンドドルは21時前に一時1.2499ドルと日通し高値を付けた。4月英雇用統計が予想より強い内容となったことで、英中銀(BOE)の利上げ継続が意識されて、ポンド買い・ドル売りが優勢となった。市場では「良好な雇用指標を受けて最近売り込まれていたポンドに買いが集まった」との声が聞かれた。
ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。トラス英外相は英議会での演説で、欧州連合(EU)離脱に伴ってEUと合意した北アイルランドに関する協定の一部を変更すると表明。議会に協定改正のための法案を提出するとした。EUが反対する中での一方的な変更で、英・EUの関係悪化につながる可能性が意識された。
・ユーロ円は底堅い。ECBの大幅利上げ観測が高まったことでユーロ買いが先行。欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善したことも円売り・ユーロ買いを促し、一時136.69円と日通し高値を更新した。24時前には135.98円付近まで伸び悩んだものの、下押しは限定的だった。
・ロンドン株式相場は3日続伸。中国での新型コロナ対応の行動制限が緩和するとの期待が広がると、世界経済に対する懸念が後退。株式への買いが優勢となった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に買いが集まったほか、HSBCやバークレイズなど金融株に買いが入った。BPやシェルなどエネルギー株も値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。中国・上海市で実施されている新型コロナ感染対策の都市封鎖(ロックダウン)が緩和に向かうとの期待から、買いが優勢となった。個別ではダイムラー・トラック(6.49%高)やデリバリー・ヒーロー(4.08%高)、ドイツ銀行(3.46%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBの大幅利上げ観測が高まったことで独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=129.29円(17日15時時点比▲0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.34円(△1.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0546ドル(△0.0099ドル)
FTSE100種総合株価指数:7518.35(前営業日比△53.55)
ドイツ株式指数(DAX):14185.94(△221.56)
10年物英国債利回り:1.881%(△0.151%)
10年物独国債利回り:1.046%(△0.109%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月英雇用統計
失業率 4.1% 4.2%・改
失業保険申請件数 ▲5.69万件 ▲8.16万件・改
1-3月英失業率(ILO方式) 3.7% 3.8%
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
前期比 0.3% 0.2%
前年同期比 5.1% 5.0%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。クノット・オランダ中銀総裁が「7月の0.25%利上げを支持する」との考えを示したうえで、「インフレ悪化がデータで明らかになればより大幅な利上げも正当化される可能性がある」と発言すると、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ観測が高まりユーロ買いが広がった。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退したこともユーロ買い・ドル売りを促し、21時前に一時1.0556ドルと日通し高値を更新した。
ただ、そのあとは1.05ドル台半ばで値動きが鈍った。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がった。
・ドル円は方向感に乏しかった。4月米小売売上高は市場予想通りの結果となったものの、前月分が上方修正されたことが好感されて円売り・ドル買いが先行。4月米鉱工業生産指数が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時129.78円と日通し高値を付けた。ただ、その後発表された5月NAHB住宅市場指数が予想を下回ったことが分かると129.07円付近まで上値を切り下げた。パウエルFRB議長の発言内容を見極めたいとの思惑から、大きな方向感が出にくい面もあった。
・ポンドドルは21時前に一時1.2499ドルと日通し高値を付けた。4月英雇用統計が予想より強い内容となったことで、英中銀(BOE)の利上げ継続が意識されて、ポンド買い・ドル売りが優勢となった。市場では「良好な雇用指標を受けて最近売り込まれていたポンドに買いが集まった」との声が聞かれた。
ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。トラス英外相は英議会での演説で、欧州連合(EU)離脱に伴ってEUと合意した北アイルランドに関する協定の一部を変更すると表明。議会に協定改正のための法案を提出するとした。EUが反対する中での一方的な変更で、英・EUの関係悪化につながる可能性が意識された。
・ユーロ円は底堅い。ECBの大幅利上げ観測が高まったことでユーロ買いが先行。欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善したことも円売り・ユーロ買いを促し、一時136.69円と日通し高値を更新した。24時前には135.98円付近まで伸び悩んだものの、下押しは限定的だった。
・ロンドン株式相場は3日続伸。中国での新型コロナ対応の行動制限が緩和するとの期待が広がると、世界経済に対する懸念が後退。株式への買いが優勢となった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に買いが集まったほか、HSBCやバークレイズなど金融株に買いが入った。BPやシェルなどエネルギー株も値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。中国・上海市で実施されている新型コロナ感染対策の都市封鎖(ロックダウン)が緩和に向かうとの期待から、買いが優勢となった。個別ではダイムラー・トラック(6.49%高)やデリバリー・ヒーロー(4.08%高)、ドイツ銀行(3.46%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBの大幅利上げ観測が高まったことで独国債に売りが出た。
(中村)
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