ロンドン為替見通し=4月の英国とユーロ圏のインフレ率に要注目か

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 本日のロンドン為替市場のポンドドルは、英国4月の消費者物価指数を見極め、ユーロドルはユーロ圏4月の消費者物価指数の改定値を見極めつつ、ロシア関連のヘッドラインに警戒していく展開が予想される。

 4月英消費者物価指数(CPI)は前月比+2.6%、前年比+9.1%と予想され、3月の前月比+1.1%、前年比+7.0%からの上昇が見込まれている。英国でのインフレ高進を受けて、6月16日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、追加利上げが見込まれている。
 ラムスデンBOE(イングランド銀行)副総裁は、力強い労働市場を背景に物価上昇がより長期化する可能性があり、英インフレ率は年内に10%を上回る見込みとして、追加利上げが必要になるとの見方を示した。
 しかしながら、英国3月の国内総生産(GDP)が▲0.1%と予想外のマイナス成長だったことで、英国立経済社会研究所(NIESR)が警告したリセッション(景気後退)入りのリスクが高まりつつある。英国は、イングランド銀行の金融政策引き締めと生活費急騰でリセッション(景気後退)の瀬戸際にあり、インフレ高進と景気減速が併存するスタグフレーションに陥りつつある。

 ポンドドルは、ジョンソン英政権が地方選で敗北したことによる政治的売り要因、さらに、英政府が欧州連合(EU)離脱に伴ってEUと合意した英領北アイルランドに関する通商協定の一部を事実上無効化する方針を示したことによる外交的売り要因などがあり、追加利上げの買い要因との鬩ぎあいが続くことになる。

 4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)の改定値は、速報値同様の前年比+7.5%と予想されている。しかし、3月分が速報値の+7.5%から改定値で+7.4%に下方修正されたように、4月分も速報値の+7.5%から修正される可能性があることで、要注目か。
 また、スウェーデンとフィンランドが、本日北大西洋条約機構(NATO)加盟申請書を提出する予定となっており、ロシアの反応に要警戒となる。

想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、一目・基準線の1.0643ドル、ユーロ円は5月11日の高値の137.71円。ポンドドルは、一目・基準線の1.2652ドル、ポンド円は5月5日の高値の163.58円。

想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、一目・転換線の1.0475ドル、ユーロ円は一目・転換線の135.49円。ポンドドルは一目・転換線の1.2328ドル、ポンド円は雲の上限の160.24円。



(山下)

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