NY為替見通し=米指標や高官発言に反応しにくいか 株価動向には注意

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 NYタイムは、4月米住宅着工・建設許可件数の発表が予定されている。ただ、昨日、総じて強い内容となった4月米小売売上高や、予想を上回った同鉱工業生産を受けたドル買いは一時的だった。数字の強弱をにらんだ米金利の動きに合わせ、ドル円は129.78円まで上昇したものの、持続的なドル買いトレンドを示すに至らず。本日の住宅関連指標に関しても結果をながめつつ、水準調整するぐらいの上下に限られるかもしれない。

 米連邦準備理事会(FRB)高官に関し本日は、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が講演を行う。同連銀は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有しておらず、金融政策に対する市場の思惑への影響は限定的か。昨日、イベントに参加したパウエルFRB議長が「必要であれば中立水準以上に金利を引き上げることを躊躇しない」などと発言。米金利の上昇とともに多少ドルが買われたものの大きな値動きではなかった。金利自体も先週の大幅な低下に対する軽い持ち直しの範囲をまだ脱していない。インフレ指標次第の状況が続きそうだ。
 ただ、年末付近をめどとした米金利の中立水準到達後の行方が注目される状況にある。その意味で、来年23年にFOMC投票権を持つことになるフィラデルフィア連銀総裁(その他、シカゴ・ダラス・ミネアポリス連銀、NY連銀は常任)などの発言は今後、注目を高めていくとみる。

 昨日は明確な連動を示した感は強くないが、米株価動向も気掛かり。3日続伸したダウ平均や、大幅反発となったナスダック総合指数の先物は、現時点の時間外取引でマイナス推移。現物市場が調整傾向となれば、ドル円の上値を重くしそうだ。昨日パウエルFRB議長が「インフレが明らかに低下している証拠を確認するまで、金融引き締めを継続する」と述べたが、引締め姿勢に株式市場は神経質になっている。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、9-12日の下落幅に対する61.8%戻し129.89円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、13日安値128.28円。

(関口)

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