東京為替見通し=ドル円、強いサポートとなっていた127円近辺をブレイク

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 昨日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下落。リスク回避の売りが先行するなか、米経済指標の弱い結果を受けた米長期金利の急低下も売りを後押し、一時126.36円と4月18日以来の安値を更新した。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁など複数のECBメンバーからタカ派的な発言が相次いだことを支えにユーロドルは1.0749ドルまで高値を更新した。欧米株安を背景に円買いが強まった場面でユーロ円は一時135.55円まで下押した。

 ドル円は昨日の海外市場で、強いサポート水準と意識されていた127円近辺をブレイクし、ストップロス売りを巻き込んで一時126円前半まで下落した。世界的なスタグフレーション危機への懸念が強く、経済指標のネガティブ結果に敏感となっているなか、昨日の米経済指標が軒並み弱い結果となったことが、ドル円の売りを後押した。米5月総合購買担当者指数(PMI)は4カ月ぶりの低水準に落ち込み、4月新築住宅販売件数はパンデミックを受けた都市封鎖が開始した20年4月以来の低水準となった。

 ダウ平均は底値期待もあり小幅高となったが、一時500ドル超安まで下落するなど、景気減速への警戒感は根強い。市場はFRBの引き締め政策スタンスに当面変化はないとみているが、景気鈍化が深刻になれば、利上げ期待も後退する可能性があるとの声も出ている。ボスティック米アトランタ連銀総裁が述べたように、パンデミック(世界的大流行)、ウクライナでの戦争、供給上の制約などの経済への不確実な影響に留意し、金融政策当局者らは引き締めを慎重に進める必要性が強まってくる可能性もある。足もとではリスクオフ局面でドル買いより円買いが目立っている。ドル円は依然として押し目買いが入りやすいが、心理的節目の125円を意識した動きにも注意したい。

 本日の東京タイムではニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利の発表が予定されている。4月会合に続いて0.50%の追加利上げを行い、政策金利を2.00%に切り上げると見込まれている。政策イベントの結果を受けてオセアニア通貨主導で動意づく可能性がある。また、欧州中央銀行(ECB)の早期利上げ期待を背景に1.07ドル台まで急速に買い戻しが進んでいるユーロドルは本格的なリバウンド相場に発展するかにも留意したい。

(金)

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