週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、RBA理事会控えGDPなどに注目

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◆豪ドル、翌週のRBA理事会を控えGDPなどの経済指標に注目
◆労働党新政権、インフレ対策などにも注目集まる
◆ZAR、利上げも労働組合のストライキなど不安要因も顕在

予想レンジ
豪ドル円 88.50-93.50円
南ア・ランド円 7.70-8.20円

5月30日週の展望
 豪ドルは神経質な動きになるか。引き続き米国を中心とした債券や株式市場の値動きに、リスクに敏感な豪ドルは連れて動くことになるだろう。もっとも、来週は豪州からも市場を動意づける経済指標の発表があることで、指標の結果にも反応することになりそうだ。経済指標は、31日に1‐3月期経常収支、4月住宅建設許可件数、6月1日に1‐3月期国内総生産(GDP)、6月2日に4月貿易収支が発表される予定。翌週の6月7日には豪準備銀行(RBA)理事会が行われる。GDPなどの結果次第では通常以上に市場が反応する可能性が高い。今月3日に行われた理事会では、40ベーシスポイントの利上げも検討されたことが公表されている。市場の大幅利上げに対する期待は高く、ポジティブサプライズへの反応が大きくなりそうだ。

 また、総選挙で9年ぶりに勝利を収めた、アルバニージー豪首相率いる労働党政権の動向にも注目。すでに、新首相は日本、米国、インドとのクアッド首脳会議に出席しているが、外交的には前政権(保守党・連合政権)と同じ路線を引き継ぐと思われる。市場では、過去の労働党のような親中路線ではなく、中国に対しては厳しい姿勢で臨むと予測する向きが多い。豪州はソロモン諸島をめぐり中国との緊張状態が続いているが、どのような方針を打ち出すかが注目。また、豪州は度重なる洪水被害を被っていることで、温暖化対策に対しては積極的だが、他の政策についてはいまだに不透明な部分が多い。特に、インフレの上昇スピードよりも、賃金上昇のスピードが鈍いことで、この問題解決の対策を進めるとされている。今後の新政権の動き次第では、豪ドルが動意づくことになりそうだ。

 南アフリカ・ランド(ZAR)はもみ合いとなるか。先週、南アフリカ準備銀行(SARB)が0.50%利上げし、政策金利を4.75%へ引き上げたことで、一時的にZARが強含む場面があった。しかし、南アも豪州同様にインフレのスピードに給料の上昇が追い付いておらず、むしろZAR安の影響からインフレの高進が深刻。インフレと賃金上昇率の差が拡大している。今週に入り、複数の公務員組合がストライキを開始しているように、労働者の不満は高まっている。今後も経済的な影響や治安問題などへの懸念がZARの重しとなりそうだ。

5月23日週の回顧
 豪ドルは底堅い動きとなった。週末に行われた豪総選挙で、労働党が9年ぶりに政権を獲得した。政権交代は市場への不安を与えるが、労働党の議席が予想よりも増加し、安定性が確保されたことで堅調に始まった。また、先週まで続落していた各国の株式市場に買い戻しが入ったことも支えとなった。ZARは先週末に格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)社が南ア債の格付けを、「安定的」から「ポジティブ」に引き上げたことも要因になり、週初は買いが優勢となった。米金利低下もZARの支えとなったものの、株式市場が徐々に重くなると上値も抑えられ、レンジ内の取引となった。(了)

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