東京為替見通し=中長期の円安トレンドは継続、原油先物と本邦CPIには要注目

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 海外市場でドル円は、米経済指標が予想より弱い内容となったことを受けて、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが活発化した。23時前には一時134.27円と日通し安値を付けた。そのあとは米長期金利が低下幅を縮めたことでドル円にも買い戻しが入り、134.99円付近まで下げ渋った。ユーロドルは、独政府が供給不足の懸念が高まっている天然ガスを巡り、「非常警報」を発令。独経済が減速するリスクが高まったとの見方もユーロの上値を抑えた。

 ドル円の中長期的な円安の流れは変わらないが、本日の東京時間では135円前後で方向感のない動きになるか。依然として日銀と主要中央銀行との政策的な違いが顕著なこともあり、長い目でみた円安のトレンドを止めるのは難しい。しかしながら、連日136円台からドル円は上値を切り下げる展開が続き、週末を前に上値をトライするようなステージには現時点ではなり難そうだ。

 本日の東京時間で注目されるのは、時間外の原油先物相場の動向。昨日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)8月限は前営業日比1.92ドル安の1バレル104.27ドルで引けている。アジア時間では一時102ドル前半まで下がるなど、時間外での振幅が激しく、原油の動きにクロス円が連れて動くことが続いている。本日も原油先物が下がればドル円の重しになり、逆に上がれば買い戻しが入りやすくなりそうだ。

 経済指標では本邦の消費者物価指数(CPI)が発表される。市場予想ではヘッドラインが2.5%、生鮮食品を除く総合(コア)は+2.1%、生鮮食料品・エネルギー除く(コアコア)は+0.8%となっている。市場予想より大幅にコアやコアコアが上振れした場合は、日銀の金融政策に変化の兆しが見えることを期待した市場参加者も出てくるか。逆に市場予想より下回るようだと、これまで通りの金融政策が継続されることで、主要中銀との金融政策の方向性の違いがより鮮明になり、円売りに反応しやすいだろう。

 なお、本日午後(15時40分頃)には雨宮日銀副総裁が全国信用金庫大会であいさつを行う予定。CPIが予想より乖離した結果となった場合には、副総裁の見解への注目度が増しそうだ。

 ドル円以外の通貨では、欧州入り後すぐに5月英小売売上高が発表され、ポンドの動きには要警戒となる。インフレ高進の中で、同指標の予想は自動車燃料含む/除くともに前月比、前年比ともにマイナス予想となっている。


(松井)

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