27日香港株=軟調な展開か、米株安と金利上昇が重荷

 27日の香港市場は軟調な展開か。米連邦準備理事会(FRB)が先週開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ抑制を目的に積極的な利上げ姿勢を示し、世界的な金利の上昇が景気後退につながるとの懸念が強い。米ドルが主要通貨に対して全面高となっており、香港を含めた新興国市場からの資金流出が警戒されるだろう。ドルの総合的な強さを示すドル指数は26日、20年ぶりの高値を更新した。

 もっとも、ハンセン指数は2011年11月25日以来ほぼ10年10カ月ぶりの安値圏にあるだけに、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが相場を下支えする展開がありそうだ。香港政府が新型コロナウイルス対策で入境者に義務付けていた3日間のホテル隔離を26日から撤廃したことで、関連銘柄が買いを集める可能性がある。

 26日のNY株式相場は、ダウ平均が年初来安値を更新するなど、主要3指数がそろって5営業日続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)やアジア保険会社のAIAグループ(01299)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)などが香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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