東京外国為替市場概況・10時 豪ドル、強含み

 25日の東京外国為替市場で豪ドルは強含み。7-9月期の豪消費者物価指数(CPI)は前年比で市場予想を上回り、豪準備銀行(RBA)が重要視する、(総合品目の中から最も価格変動の大きい30%の品目を除いた)トリム平均値も予想を上振れた。この結果を受けオープンから上昇して始まっていた豪3年債利回りは、2011年以来となる4.27%台まで上げ幅を拡大。また、オーバーナイト・インデックス・スワップから算出した次回のRBAの利上げ確率は7割を超えた。豪金利上昇に連れ豪ドルも対ドルで0.6392ドル、対円で95.82円まで強含んだ。

 ドル円は膠着。10時時点では149.88円とニューヨーク市場の終値(149.91円)と比べて3程度のドル安水準だった。5・10日(ゴトー日)と言うこともあり、東京仲値にかけてややドル買いに動く場面もあったが、連日149円後半での取引が続いていることもあり、本日も膠着状態から抜け出せていない。

 ユーロドルは小動き。10時時点では1.0593ドルとニューヨーク市場の終値(1.0590ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の買いで下値が支えられる場面もあったが、すぐに買いの勢いも削がれ小動きに終始。

 ユーロ円はもみ合い。10時時点では158.76円とニューヨーク市場の終値(158.77円)と比べて1銭程度のユーロ安水準だった。日経平均株価の上昇に伴い158.84円前後まで強含む場面もあったが、ドル円の上値が限られていることもあり更に上値を追いかける勢いはなく、158円後半でもみ合い。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.83円 - 149.92円
ユーロドル:1.0589ドル - 1.0599ドル
ユーロ円:158.69円 - 158.94円


(松井)
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