NYマーケットダイジェスト・14日 米PPI上振れで金利上昇・株安・ドル高
(14日終値)
ドル・円相場:1ドル=148.33円(前営業日比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.42円(▲0.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0883ドル(▲0.0065ドル)
ダウ工業株30種平均:38905.66ドル(▲137.66ドル)
ナスダック総合株価指数:16128.53(▲49.24)
10年物米国債利回り:4.29%(△0.10%)
WTI原油先物4月限:1バレル=81.26ドル(△1.54ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2167.5ドル(▲13.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月米卸売物価指数(PPI)
前月比 0.6% 0.3%
前年比 1.6% 1.0%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
前月比 0.3% 0.5%
前年比 2.0% 2.0%
2月米小売売上高
前月比 0.6% ▲1.1%・改
自動車を除く前月比 0.3% ▲0.8%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 20.9万件 21.0万件・改
1月米企業在庫(前月比) 0.0% 0.3%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反落。米労働省が発表した2月米卸売物価指数(PPI)が前月比0.6%/前年比1.6%と予想の前月比0.3%/前年比1.1%を上回ったほか、食品とエネルギーを除くコア指数も前月比0.3%/前年比2.0%と予想の前月比0.2%/前年比1.9%より強い内容となったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。2時30分過ぎに一時1.0881ドルと日通し安値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.40まで上昇した。
なお、市場では「米連邦準備理事会(FRB)にとって、利下げ先送りの論拠が増えた格好だ」「インフレに関しては悪いニュースしかない。政策金利が11月まで据え置かれる可能性も出てきた」との声が聞かれた。
・ドル円は3日続伸。米PPIの上振れをきっかけに米長期金利が上昇すると全般ドル買いが先行し一時148.04円まで値を上げた。ただ、22時過ぎに「日銀は来週18-19日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入った」「長期金利を0%に誘導する長短金利操作(YCC)の撤廃を含めて、大規模金融緩和の正常化に踏み切ることを検討」との一部報道が伝わると一転下落。22時30分前には147.44円と日通し安値を付けた。
もっとも、売り一巡後は再び強含む展開に。米インフレ指標の上振れを受けた米金利の上昇で、ドルが全面高となった流れに沿った。3時30分過ぎには一時148.36円と日通し高値を更新した。米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.2982%前後まで大幅に上昇した。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。日銀の早期政策修正観測が高まる中、22時30分前に一時161.11円と日通し安値を付けたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると161円台半ばまで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。2月米PPIが予想を上回ったことを受けて米長期金利が大幅に上昇すると、株式の相対的な割高感が意識され売りが広がった。ダウ平均の下げ幅は一時330ドルを超える場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、テスラの下げが目立った。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅に4日続落。予想を上回る2月米PPIを受けて、米インフレの根強さが示されると売りが広がった。
・原油先物相場は続伸。国際エネルギー機関(IEA)が14日に公表したレポートでは、24年の世界の石油需要見通しを従来予想から上方修正した一方、同年の供給見通しを引き下げた。これを受けて需給が引き締まるとの見方から買いが優勢となった。
・金先物相場は反落。2月米PPIの上振れをきっかけに米10年債利回りが4.29%台まで大幅に上昇するとドル買いが優勢となり、金利のつかない金は投資妙味が薄れて売り優勢となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.33円(前営業日比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.42円(▲0.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0883ドル(▲0.0065ドル)
ダウ工業株30種平均:38905.66ドル(▲137.66ドル)
ナスダック総合株価指数:16128.53(▲49.24)
10年物米国債利回り:4.29%(△0.10%)
WTI原油先物4月限:1バレル=81.26ドル(△1.54ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2167.5ドル(▲13.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月米卸売物価指数(PPI)
前月比 0.6% 0.3%
前年比 1.6% 1.0%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
前月比 0.3% 0.5%
前年比 2.0% 2.0%
2月米小売売上高
前月比 0.6% ▲1.1%・改
自動車を除く前月比 0.3% ▲0.8%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 20.9万件 21.0万件・改
1月米企業在庫(前月比) 0.0% 0.3%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反落。米労働省が発表した2月米卸売物価指数(PPI)が前月比0.6%/前年比1.6%と予想の前月比0.3%/前年比1.1%を上回ったほか、食品とエネルギーを除くコア指数も前月比0.3%/前年比2.0%と予想の前月比0.2%/前年比1.9%より強い内容となったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。2時30分過ぎに一時1.0881ドルと日通し安値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.40まで上昇した。
なお、市場では「米連邦準備理事会(FRB)にとって、利下げ先送りの論拠が増えた格好だ」「インフレに関しては悪いニュースしかない。政策金利が11月まで据え置かれる可能性も出てきた」との声が聞かれた。
・ドル円は3日続伸。米PPIの上振れをきっかけに米長期金利が上昇すると全般ドル買いが先行し一時148.04円まで値を上げた。ただ、22時過ぎに「日銀は来週18-19日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入った」「長期金利を0%に誘導する長短金利操作(YCC)の撤廃を含めて、大規模金融緩和の正常化に踏み切ることを検討」との一部報道が伝わると一転下落。22時30分前には147.44円と日通し安値を付けた。
もっとも、売り一巡後は再び強含む展開に。米インフレ指標の上振れを受けた米金利の上昇で、ドルが全面高となった流れに沿った。3時30分過ぎには一時148.36円と日通し高値を更新した。米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.2982%前後まで大幅に上昇した。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。日銀の早期政策修正観測が高まる中、22時30分前に一時161.11円と日通し安値を付けたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると161円台半ばまで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。2月米PPIが予想を上回ったことを受けて米長期金利が大幅に上昇すると、株式の相対的な割高感が意識され売りが広がった。ダウ平均の下げ幅は一時330ドルを超える場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、テスラの下げが目立った。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅に4日続落。予想を上回る2月米PPIを受けて、米インフレの根強さが示されると売りが広がった。
・原油先物相場は続伸。国際エネルギー機関(IEA)が14日に公表したレポートでは、24年の世界の石油需要見通しを従来予想から上方修正した一方、同年の供給見通しを引き下げた。これを受けて需給が引き締まるとの見方から買いが優勢となった。
・金先物相場は反落。2月米PPIの上振れをきっかけに米10年債利回りが4.29%台まで大幅に上昇するとドル買いが優勢となり、金利のつかない金は投資妙味が薄れて売り優勢となった。
(中村)