24日香港株=続伸か、中東懸念が後退 米株高が支え

 24日の香港市場は続伸か。中東情勢悪化への懸念後退で前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぎそうだ。米4月S&Pグローバル製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回り、米長期金利が低下したことで香港市場でもハイテク株を中心に買いが入ると予想する。23日のNY債券市場で長期金利の指標となる10年物米国債利回りは前日比0.01%低い4.60%で終えた。

 業績を手掛かりとする個別物色も引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の香港証券取引所(00388)と中国海外発展(00688)が2024年1-3月期決算を発表する。

 もっとも、ハンセン指数の前日終値は11日以来の高値だっただけに、買い一巡後は利益確定売りが上値を重くする展開があり得る。25日には米連邦準備理事会(FRB)による利下げ時期を探るうえで注目される1-3月期の米実質国内総生産(GDP)が発表される。結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送るだろう。

 23日のNY株式相場はダウ平均が4営業日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)と美団(03690)、英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、電気自動車の理想汽車(02015)が下回って引けた。
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