東京外国為替市場概況・17時 ドル円 下落一服

 2日午後の東京外国為替市場でドル円は下落一服。17時時点では155.50円と15時時点(155.69円)と比べて19銭程度のドル安水準だった。本邦4連休を前に手控えムードが広がるなか、流動性の薄いところに売りが持ち込まれると155.18円まで急ピッチで値を下げる場面があった。もっともドル売りは続かず、一巡すると155.52円付近まで持ち直した。
 なお、神田財務官の発言「為替の過度な変動が大きな影響を日本経済に及ぼすことは看過できない」や「為替相場への適切な対応を今後も続けていく」が伝わったものの、相場の反応は薄かった。

 ユーロドルは伸び悩み。17時時点では1.0715ドルと15時時点(1.0716ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。ドル/スイスフランがドル安に振れたことに連れて底堅くなり、米長期金利の低下も後押しに1.0728ドルまで日通し高値を更新した。ただし買いの勢いは強まらず、一巡後は再び1.0710ドル台まで上値を切り下げた。
 ドル/スイスフランは0.9160フラン台から0.9101フランまで下げ足を速めた。前回より上振れが見込まれていた4月スイス消費者物価指数(CPI)が、予想以上に加速したことに反応した。

 ユーロ円は上値が重い。17時時点では166.63円と15時時点(166.85円)と比べて22銭程度のユーロ安水準だった。東京昼過ぎからの上値の重さが引き継がれ、16時頃には166.35円まで下押しした。一巡後に166.70円台まで切り返すも、ユーロドルに連れる形で再び伸び悩んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.25円 - 156.28円
ユーロドル:1.0707ドル - 1.0728ドル
ユーロ円:165.25円 - 167.39円


(小針)
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