ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、一転下落

 10日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは一転下落。24時時点では1.0764ドルと22時時点(1.0770ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。23時前に一時1.0790ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は一転売りが優勢となった。米ミシガン大学が公表した5月米消費者調査で、消費者態度指数(速報値)は予想を下回ったものの、同時に発表された消費者の期待インフレが予想を上回ったことを受けた。24時前には1.0760ドルと日通し安値を更新した。

 ドル円は下値が堅い。24時時点では155.87円と22時時点(155.82円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。23時前に155.60円付近まで下押ししたものの、24時前には155.90円と日通し高値を付けた。米消費者のセンチメントは予想を下回ったものの、インフレ期待が予想を上回ったことでドルを買い戻す動きが広がった。
 なお、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事は「政策をもう少し長く現状維持する必要がある」と述べたほか、ローガン米ダラス連銀総裁は「利下げについて考えるのは時期尚早」「インフレには重要な上振れリスクがある」との考えを示した。

 ユーロ円は24時時点では167.77円と22時時点(167.82円)と比べて5銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの失速につれた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.27円 - 155.90円
ユーロドル:1.0760ドル - 1.0790ドル
ユーロ円:167.42円 - 167.97円


(中村)
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