NY株見通しー神経質な展開か、決算発表はボーイング 引け後にメタやIBMなど

 今晩はもみ合いか。昨日は米10年債利回りの低下が支援となる中、ベライゾン、3M、コカ・コーラなどの優良株が好決算や強い見通しを背景に軒並み上昇したことで主要3指数がそろって上昇した。ダウ平均は204.97ドル高(+0.62%)と5日ぶりに反発し、S&P500も0.73%高と6日ぶりに反発。ハイテク株主体のナスダック総合は0.93%高と2日続伸した。

 引け後の動きでは予想を上回る決算が好感されたマイクロソフトが時間外で3%超上昇した一方、アルファベットは売上高と利益が予想を上回ったものの、グーグル・クラウドの売上高が予想を下回ったことが嫌気され時間外で6%超下落した。

 今晩の取引では引き続き決算発表や米国債利回りをにらんだ神経質な展開か。アルファベットの大幅安が予想されることでハイテク株を中心に軟調な展開が予想されるものの、寄り前に発表されるボーイング、TモバイルUS、サーモフィッシャーなどの決算やガイダンスにも要注目。経済指標では住宅関連指標が複数発表され、結果を受けた米10年債利回りの動向が注目される。

 今晩の米経済指標・イベントは9月新築住宅販売件数、9月建設許可件数改定値など。引け後にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言も予定されている。
 企業決算は寄り前にボーイング、TモバイルUS、サーモフィッシャー、ノーフォーク・サザン、引け後にメタ・プラットフォームズ、IBM、ベーカー・ヒューズ、サービスナウ、KLAなどが発表予定。
(執筆:10月25日、14:00)

(小針)
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