東京外国為替市場概況・12時 豪ドル、下落幅を拡大

 31日の東京外国為替市場で豪ドルは軟調。予想より減速した豪インフレ指標の結果を受けた弱い流れが継続した。対ドルでは相場の強弱の分岐点とされる200日移動平均線が位置する0.6577ドルを下抜けて0.6559ドルまで、豪ドル円も97円の節目を下抜け96.84円まで下げ幅を拡大。オーストラリアなどオセアニア地域の経済にも影響を与える中国の1月製造業PMIは予想通り49.2と、前月12月の49.0から小幅に改善。しかし中国株や香港株が寄り前の見込み通り軟調にスタートとなった地合いのなかでは支えにならなかった。

 ドル円はじり高。12時時点では147.67円とニューヨーク市場の終値(147.61円)と比べて6銭程度のドル高水準だった。対豪ドルでのドル強含みを支援に147.72円まで上昇。豪ドル円ほかクロス円が重く推移するなかでも底堅かった。

 ユーロドルは軟調。12時時点では1.0818ドルとニューヨーク市場の終値(1.0845ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ安水準だった。豪ドル安・ドル高進行の影響で、ユーロも対ドルで下落。1.0816ドルまで売られ、ポンドドルも1.2673ドル、NZドル/ドルは0.6112ドルまで下落した。

 ユーロ円は重い動き。12時時点では159.75円とニューヨーク市場の終値(160.09円)と比べて34銭程度のユーロ安水準だった。対ドルでの各通貨下落、豪ドル円の円高推移が他のクロス円にとっても重しに。ドル円の円安推移は強い支えにならず、ユーロ円は159.69円前後へ下押し、朝方の下振れ水準159.64円へ近づいた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.19円 - 147.72円
ユーロドル:1.0816ドル - 1.0848ドル
ユーロ円:159.64円 - 160.10円

(関口)
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