ロンドン為替見通し=序盤は日銀イベント、後半は米インフレ指標に振らされる展開

 本日のロンドン為替市場では欧州株や金利動向に目を向けておきながらも、前半は日本の金融イベント、後半が米国のインフレ指標が材料視されるだろう。ユーロは対円で2008年以来の高値を更新しつづけるかや、ユーロドルは1.0740ドル台まで水準を下げてきた日足一目均衡表・基準線を巡る攻防が注目となる。

 日銀は昨日から本日にかけて開いた金融政策決定会合で、無担保コール(オーバーナイト物)の誘導目標を0-0.1%程度に据え置いた。注目された国債買い入れ額については変更なし、円安進行への言及もなかった。この後は15時30分からの植田総裁の定例会見に市場の目が集まる。緩和姿勢にどの程度まで固執するのか、追加利上げの可能性、そして円安への見解などを見極めることになる。

 ユーロ円は執筆時点では167.39円まで上げ幅を拡大。1週間前に中東の地政学リスクの高まりを受けて下げた163円手前からだと約4円超の上げ幅だ。このままドル円で円買い介入なしとなれば、2008年7月高値169.96円さえも意識されるだろう。

 欧州午後、NY勢の参入後には米連邦準備理事会(FRB)が政策を決定する上で重要視する米PCEデフレーターの3月分が発表される。米金融政策については、利下げ開始時期が後ずれとの見方が優勢となり、「そもそも利下げはするのか」という疑問も出ている。まだ少数派ではあるが、利上げの可能性も取り沙汰され始めた。そういった中でのインフレ指標のため、相場へのインパクトはかなり大きそうだ。

 ここ数日、ユーロドルは1.06ドル後半の日足一目均衡表・転換線が支持となり、1.07ドル台に乗せてきた。もっとも、昨日まで上値の目安とされた同・基準線が1.07ドル後半から本日は1.0743ドルに下りてきており、方向性としては下向きが示唆される。いずれにせよ、米金利次第の動きとなるか。

想定レンジ上限
・ユーロ円、ピボット・ターニングポイント168.56円
・ユーロドル、200日移動平均線1.0806ドル

想定レンジ下限
・ユーロ円、24日安値165.44円
・ユーロドル、日足一目均衡表・転換線1.0670ドル。割り込むと16日安値1.0601ドル

(小針)
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