株式明日の戦略-伸び悩むも週間では4桁高、史上最高値の更新に期待がかかる

 16日の日経平均は大幅続伸。終値は329円高の38487円。米国株高を受けて寄り付きから300円を超える上昇。米アプライド・マテリアルズの時間外の急伸を手がかりに半導体株に強い買いが入り、開始早々に上げ幅を700円超に広げた。

 38800円台に乗せて史上最高値(38915.87円)に接近したところでは上値が重くなり、その後、半導体株の多くが急失速したことから10時台には値を消した。ただ、全体では値上がり銘柄が多く、38300円台に入ったところでは盛り返した。

 後場に入ると再度上を試しに行ったが、前場同様に38800円台では上値が重くなった。そこからやや萎んで、14時以降は38500円近辺で動きが落ち着いた。

 東証プライムの売買代金は概算で6兆7200億円と商いは膨らんだ。業種別では石油・石炭、鉱業、不動産などが大幅上昇。下落は金属製品とゴム製品の2業種のみで、その他製品が小幅な上昇にとどまった。今期の2桁増益計画が好感された横浜ゴム<5101.T>が後場急伸。半面、決算が市場の期待に届かなかったブリヂストン<5108.T>が、後場に大きく値を崩してマイナス圏に沈んだ。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1391/値下がり237。銀行株の動きが良く、三菱UFJや三井住友が大幅上昇。NY原油の上昇を手がかりにINPEXや出光興産のほか、三井物産、三菱商事など商社株に資金が向かった。前日決算を受けて急騰した楽天Gがきょうも買いを集めて6.5%高。その一方で、前の日には決算で急落したバンナムHDなどにも強い切り返しが見られた。配当見通しの大幅引き上げを発表した小野測器が後場に急騰してストップ高となった。

 一方、半導体株の多くは買いが先行した後に崩れており、レーザーテック、SCREEN、ディスコなどが大幅安。ソフトバンクGも高く始まった後に下げに転じ、2%を超える下落となった。ソニーGや任天堂などグロース株の一角が軟調。前期の純利益が計画を下振れたトレンドマイクロは、自己株取得の発表などは下支えとならず、ストップ安まで売り込まれた。改善計画書の策定・公表を断念すると発表したアルデプロは東証から監理銘柄(審査中)に指定され、ストップ安比例配分となった。

 日経平均は大幅続伸。前場で半導体株の多くが急に崩れたにもかかわらず、動揺は一時的にとどまった。今週はきのうまで半導体株とソフトバンクGの強さが目立っていただけに、半導体株が強く売られれば一転リスク回避の様相が強まっても不思議はなかった。しかし、プライムでは値上がり銘柄が多い状態が続き、指数も値を保った。半導体株に関しては、来週の米エヌビディアの決算が良かったとしても、いったんラリーは一服するとみておいた方が良さそうだ。きょうは金融株や市況関連などバリュー系の銘柄が強く、これらの来週の動向が注目される。主力グロースの次に主力のバリューが買われる流れとなるならば、日本株の売りづらさがより一層強まってくる公算が大きい。


【来週の見通し】
 一進一退か。決算発表が一巡し、個別の材料は少なくなる。米国は月曜19日、日本は金曜23日が休場で、やや手がけづらさも意識される。日経平均は1989年12月につけた史上最高値の38915.87円に迫ってきた。ここまでノンストップの上昇が続いたが、さすがに史上最高値近辺では強弱感が交錯するだろう。イベントでは水曜21日に予定されている米エヌビディアの決算発表が大きな注目を集める。この決算を消化する木曜22日が三連休前でもあるだけに、指数の振れ幅が大きくなると思われる。ただ、史上最高値を更新するようなら高いところでは利益確定売りが出やすくなる一方、足元の基調は強いだけに、押し目を作るようなら買いは入りやすい。週を通しては水準が大きく変化しないと予想する。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。