予想とまとめ

【ドル円、ユーロドル】米利下げ観測一段と高まる
2024/07/13 03:43
◆ドル、年内3回の利下げ観測も浮上
◆円、為替介入とも噂される急騰で市場の流動性は極端に悪化し乱高下
◆ユーロ、仏政局の先行き不透明感が一段と高まる

予想レンジ
ドル円   154.50-161.00円
ユーロドル 1.0650-1.1150ドル

7月15日週の展望
 ドル円は、米利下げ観測が高まったことでドルの上値の重さが意識されるなか、不安定な相場展開が想定される。昨日発表された6月米消費者物価指数(CPI)は前月比で2020年5月以来、4年ぶりにマイナスとなったほか、前年比でも2023年6月以来の低い伸び率となった。これを受けて年内3回の利下げ観測が浮上するなど、米金融緩和が加速するのではとの思惑からドルの上値はしばらく重くなりそうだ。

 また、米CPI後にドル円が4円超急落したことについて一部報道では「政府・日銀が為替介入を行った」とも伝わっている。円安の根本的な要因が覆されたわけではなく、効果は一時的との見方が大勢だが、市場の警戒感につながったことは確かだろう。急落後で市場の流動性が極端に悪化していることも考慮すると、ボラタイルな相場展開になることも考えられるだろう。

 来週は15日に7月ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に6月小売売上高、17日に6月住宅着工件数や6月鉱工業生産、18日に7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが発表される。米利下げ観測が高まっていることもあり、指標に対して米金利やドルが過剰に反応する可能性もある点には十分注意したい。

 なお、9-10日に先行きの日銀による国債買入れの運営について意見を伺う「債券市場参加者会合」が開催され、メガバンクからは積極的な国債買入れ減額を求める声が多かった一方で、生保など機関投資家からは緩やかな減額が多く要求されていたことが分かった。結果的に、意見が集約されている訳ではないことが明らかになっただけで、日銀の今後の対応については不透明感が残る結果となった。まずは今月末の金融政策決定会合での決定を見極めることになるだろう。

 ユーロドルは、仏政情不安が台頭するものの、米利下げ観測から方向感をつかみづらい。仏総選挙の決選投票では第1回目投票で圧勝した極右政党「国民連合(RN)」がまさかの第3党にとどまり、左派連合が最大勢力となった。単独過半数の政党がいないハングパーラメントに陥り、連立政権の先行きには不透明感が高まっている。格付け会社ムーディーズは「大連立政権が樹立されれば意思決定や債務管理がより困難になる」とし、信用格付けにマイナスと警告している。

7月8日週の回顧
 ドル円は乱高下。欧米株高が支えとなり、週半ばには一時161.81円まで上値を伸ばした。ただ、低調な6月米CPI発表を受けて急落。政府・日銀による介入観測も指摘されるなか、一時157.44円まで大幅に値を下げた。一方、一巡後は反動から159円台前半まで反発している。

 ユーロドルは底堅い。仏総選挙の結果を消化しきれないまま1.08ドル台前半を中心にしばらくはもみ合いが続いた。ただ、弱い米CPIを受けて一時1.0900ドルまで上昇した。(了)

国内イベントスケジュール

2024/07/15 06:15
15日
海の日の祝日で休場
16日
13:305月第三次産業活動指数
18日
08:506月貿易統計(通関ベース)
19日
08:306月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合)
08:306月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く)
08:50対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

海外イベントスケジュール

2024/07/15 06:30
15日
11:004-6月期中国国内総生産(GDP)
11:006月中国鉱工業生産
11:006月中国小売売上高
15:306月スイス生産者輸入価格
18:005月ユーロ圏鉱工業生産
21:305月カナダ製造業出荷
21:305月カナダ卸売売上高
21:307月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
16日
01:30パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、インタビューに応対
05:35デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、質疑応答
トルコ(民主主義の日)、休場
15:455月仏経常収支
18:007月独ZEW景況感指数
18:007月ユーロ圏ZEW景況感指数
18:005月ユーロ圏貿易収支
21:156月カナダ住宅着工件数
21:306月カナダCPI
21:306月米小売売上高
21:306月米輸入物価指数
23:007月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
23:005月米企業在庫
17日
03:45クーグラー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
07:454-6月期ニュージーランド(NZ)CPI
15:006月英消費者物価指数(CPI)
15:00CPIコア指数
小売物価指数(RPI)
18:006月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
18:006月ユーロ圏HICPコア改定値
20:005月南アフリカ小売売上高
20:00MBA住宅ローン申請指数
21:305月対カナダ証券投資
21:306月米住宅着工件数
建設許可件数
22:00バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
22:156月米鉱工業生産指数
設備稼働率
22:35ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
23:30EIA週間在庫統計
18日
02:00米財務省、20年債入札
03:00米地区連銀経済報告(ベージュブック)
インド(イスラム教新年)、休場
10:306月豪雇用統計(失業率/新規雇用者数)
15:006月英雇用統計(失業率/失業保険申請件数推移)
15:003-5月英失業率(ILO方式)
18:005月ユーロ圏建設支出
21:15欧州中央銀行(ECB)定例理事会、終了後政策金利発表
21:307月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数
21:45ラガルドECB総裁、定例記者会見
23:006月米景気先行指標総合指数
19日
02:45ローガン米ダラス連銀総裁、あいさつ
05:005月対米証券投資動向
07:05デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、イベントに参加
08:017月英消費者信頼感指数(Gfk調査)
08:45ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
15:006月独生産者物価指数(PPI)
15:006月英小売売上高
17:005月ユーロ圏経常収支(季節調整済)
21:305月カナダ小売売上高
21:306月カナダ鉱工業製品価格
21:306月カナダ原料価格指数
23:40ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
20日
02:00ボスティック米アトランタ連銀総裁、あいさつ
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
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