予想とまとめ
今週の予想
今日の予想はこちら国内イベントスケジュール
16日
日銀金融政策決定会合(1日目) |
17日
15:30 | ☆ | 植田和男日銀総裁、定例記者会見 |
18日
08:50 | ◎ | 5月貿易統計(通関ベース) |
08:50 | ◎ | 4月機械受注 |
19日
08:50 | ◇ | 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) |
20日
08:30 | ☆ | 5月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合) |
08:30 | ☆ | 5月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く) |
08:50 | ☆ | 4月30-5月1日分の日銀金融政策決定会合議事要旨 |
15:40 | ◎ | 植田和男日銀総裁、あいさつ |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
海外イベントスケジュール
16日
11:00 | ◎ | 5月中国鉱工業生産 |
11:00 | ◎ | 5月中国小売売上高 |
15:30 | ◇ | 5月スイス生産者輸入価格 |
16:00 | ◇ | 4月トルコ経常収支 |
16:00 | ◎ | ナーゲル独連銀総裁、講演 |
19:30 | ◎ | チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演 |
21:15 | ◇ | 5月カナダ住宅着工件数 |
21:30 | ◎ | 6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 |
17日
02:00 | ◎ | 米財務省、20年債入札 |
南アフリカ(青年の日)、休場 | ||
18:00 | ◎ | 6月独ZEW景況感指数 |
18:00 | ◎ | 6月ユーロ圏ZEW景況感指数 |
21:30 | ◇ | 4月対カナダ証券投資 |
21:30 | ☆ | 5月米小売売上高 |
21:30 | ◇ | 5月米輸入物価指数 |
22:15 | ◎ | 5月米鉱工業生産 |
◇ | 設備稼働率 | |
23:00 | ◇ | 4月米企業在庫 |
23:00 | ◎ | 6月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数 |
18日
00:45 | ◎ | センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演 |
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 | ||
07:45 | ◇ | 1-3月期ニュージーランド(NZ)経常収支 |
15:00 | ◎ | 5月英消費者物価指数(CPI) |
15:00 | ◎ | CPIコア指数 |
◇ | 小売物価指数(RPI) | |
16:30 | ◎ | スウェーデン中銀、政策金利発表 |
16:30 | ◎ | エルダーソンECB専務理事、講演 |
17:00 | ◇ | 4月ユーロ圏経常収支(季節調整済) |
17:00 | ◎ | 5月南アフリカCPI |
18:45 | ◎ | エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演 |
18:00 | ☆ | 5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値 |
18:00 | ☆ | 5月ユーロ圏HICPコア改定値 |
18:30 | ◎ | ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演 |
19:15 | ◎ | クノット・オランダ中銀総裁、講演 |
20:00 | ◇ | MBA住宅ローン申請指数 |
20:00 | ◇ | 4月南アフリカ小売売上高 |
21:30 | ◎ | 5月米住宅着工件数 |
◎ | 建設許可件数 | |
21:30 | ◎ | 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数 |
23:30 | ◇ | EIA週間在庫統計 |
19日
01:00 | ☆ | 1-3月期ロシア国内総生産(GDP)改定値 |
03:00 | ☆ | 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 |
03:00 | ☆ | FOMC、経済・金利見通し発表 |
03:30 | ☆ | パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 |
05:00 | ◎ | 4月対米証券投資動向 |
06:30 | ☆ | ブラジル中銀、政策金利発表 |
07:45 | ☆ | 1-3月期NZ・GDP |
10:30 | ◎ | 5月豪雇用統計(失業率/新規雇用者数) |
16:30 | ☆ | スイス国立銀行(中央銀行、SNB)、政策金利発表 |
17:00 | ◎ | ノルウェー中銀、政策金利発表 |
18:00 | ◇ | 4月ユーロ圏建設支出 |
18:45 | ◎ | デギンドスECB副総裁、講演 |
20:00 | ◎ | トルコ中銀、政策金利発表 |
20:00 | ☆ | 英中銀(BOE)、政策金利発表 |
20:00 | ☆ | 英中銀MPC議事要旨 |
ポーランド、ブラジル(聖体節)、米国(ジューンティーンス)、休場 |
20日
08:01 | ◇ | 6月英消費者信頼感指数(Gfk調査) |
15:00 | ◇ | 5月独生産者物価指数(PPI) |
15:00 | ◎ | 5月英小売売上高 |
15:45 | ◇ | 6月仏企業景況感指数 |
17:30 | ◎ | 5月香港CPI |
21:30 | ◎ | 4月カナダ小売売上高 |
21:30 | ◇ | 5月カナダ鉱工業製品価格 |
21:30 | ◇ | 5月カナダ原料価格指数 |
21:30 | ◎ | 6月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数 |
23:00 | ◎ | 6月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値) |
23:00 | ◎ | 5月米景気先行指標総合指数 |
ニュージーランド(マタリキ)、スウェーデン(夏至祭)、休場 |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
◆5月米PCEデフレーターや6月東京都区部CPIにも注目
◆ユーロドル、ユーロ圏6月PMI速報値や欧米通商協議に注意
予想レンジ
ドル円 143.00-147.00円
ユーロドル 1.1350-1.1650ドル
6月23日週の展望
トランプ米大統領が先週、「2週間以内に各国に関税率を通告する」と述べたほか、今週はホワイトハウス報道官が「イラン攻撃について2週間以内に決定する」との見解を表明。いずれも2週間という時間軸の中で、トランプ関税や中東の地政学リスクに備える展開となる。
日米の通商交渉は、6回の閣僚級協議とG7サミットでの首脳会談でも合意に至っておらず、米国からの一方的な関税率の通告の可能性もあり注意している。
また、米国によるイラン空爆の可能性が高まっているなか、トランプ米大統領は、「イラン核開発を阻止するには戦闘が必要になる可能性」と述べ、ネタニヤフ首相に対してイラン攻撃の継続を促しつつ、イランに対して核開発の放棄を要請した。ただ、様々な報道を鑑みるに、現状は「トランプ米大統領はイラン攻撃計画を承認した」ものの最終決定は下しておらず、「攻撃については2週間以内に決定する」模様。いずれにしても、週末も含め予断を許さない状況が続いている。
過去を振り返ってみると、1991年1月17日の湾岸戦争時は、新月の暗闇に乗じて米軍の空爆が開始され、ドル円は有事のドル買いではなく、リスクオフのドル売りで反応。138円から132円までの下落となった。市場では、25日の新月に向けて歴史の再現に警戒感を強めている。
米国の経済指標では、27日に5月PCEデフレーターが発表される。予想は前年比2.3%で4月の2.1%からの上昇が見込まれている。ただ、5月CPIとPPIの伸び率が鈍化していたこともあり、予想を下回る数字となった場合には注意している。また、24日にはパウエルFRB議長の議会証言が予定されているが、FOMC後の記者会見での発言や、声明文に対する質疑応答の内容に注目しておきたい。日本からは、27日に6月東京都区部CPIが発表される。6月全国コアCPIの先行指標となることで注目。20日に公表された5月全国コアCPIは前年比3.7%となった。4月の3.5%から上昇。日銀の年内利上げ観測を高めている。
ユーロドルは、依然としてEUと米国との関税協議が難航しており、米国からの一方的な関税率通告への警戒感が上値を抑える中、6月のユーロ圏製造業・サービス業PMI速報値や独6月Ifo景況感指数に注目する展開となる。また、中東の地政学リスクや原油価格の動向などにも引き続き警戒しておきたい。
6月16週の回顧
ドル円は、米国によるイラン空爆の可能性が高まるなか、全般、有事のドル買いが先行。日米で政策金利の据置きが決定されたが、いずれも米関税などに対する不確実性が大きな理由となった。両国の政策調整の先送りが強まったことも買いを後押し。一時145.77円まで上昇している。ユーロドルは、有事のドル買いから一時1.1446ドルまで下落した。(了)
(執筆:6月20日、9:30)