予想とまとめ

【NY為替予想】期待インフレ率やFRB高官発言に注目、円安進行なら当局介入にも警戒
2024/04/12 19:00
 本日のニューヨーク為替市場でドル円は4月ミシガン大学消費者態度指数のインフレ期待や複数の米連邦準備理事会(FRB)高官の発言に注目する展開となる。なお、153円前半でも本邦通貨当局は口先介入のみではあるが、ここから円安が一気に進むようだと実弾の円買い介入には警戒しておきたい。

 FRBがインフレ期待指数として注目するミシガン大学消費者態度指数の3月分は、1年先の期待インフレ率は2.9%、5-10年先は2.8%だった。本日発表される4月分のインフレ期待が前回から上昇していた場合、現状のフェドウオッチが示唆している9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始が先送りされる可能性が高まることで、ドル買い材料となる。

 本日は、コリンズ米ボストン連銀総裁がメディア出演、シュミッド米カンザスシティー連銀総裁とボスティック米アトランタ連銀総裁が講演予定、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁がイベントに参加予定。それぞれ、3月の雇用統計や消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)を受けた利下げ開始時期への言及に注目しておきたい。

 また、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感も維持しておく必要はあるだろう。2022年9月22日の円買い介入は、現在と同じく岸田首相の訪米中だった。また10月21日(金曜日)は東京時間23時半頃のNY市場で断行されており、本日もその辺りの時間帯に注意すべきかもしれない。

 なお、前回の円買い介入が行われた水準であるドル円のボリンジャー・バンド+2σは、現在は153.35円付近に位置している。市場筋が「神田ライン」(過去1カ月間の安値+10円)として注視している水準は156.49円付近にある。

 2022年10月21日のNY市場では、インフレ対応で大幅利上げを継続するとの見方から、米10年債利回りは上昇し、ドル円は151.95円(※ボリンジャー・バンド+2σ:150.39円)まで上昇していた。その後、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が利上げ減速の見通しを報じ、利回りは低下に転じていた。ロンドン・フィキシングでは100億ドル規模の取引があった模様だが、ドルの売り手は日本の金融機関が目立っていたとのことで、覆面介入が断行された模様。

 中東情勢に関しては、依然として予断を許さない状況が続いている。イスラエル発の報道では、イランがイスラエルに対してミサイルを発射しようとしていたものの、バイデン米大統領の警告「我々は大規模な攻撃を仕掛けるというイランの脅しに対処したい。イスラエルの安全を守るため、できる限りのことをするつもりだ」を受けて中断したということだ。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は154.05円(3/11・21 安値の値幅 2 層倍=NT 計算値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は152.07円(日足一目均衡表・転換線)

今日のイベントスケジュール

12日 (時間は日本時間)
国内
13:302月鉱工業生産確報
13:302月設備稼働率
海外
09:001-3月期シンガポール国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比0.5%)
09:00シンガポール金融通貨庁(MAS)、金融政策発表
15:00グリーン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
15:003月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.4%/前年比2.2%)
15:002月英国内総生産(GDP、予想:前月比0.1%)
15:002月英鉱工業生産(予想:前月比横ばい/前年比0.6%)
15:002月英製造業生産高(予想:前月比0.1%)
15:002月英商品貿易収支/英貿易収支(予想:145.00億ポンドの赤字/29.50億ポンドの赤字)
15:003月スウェーデンCPI(予想:前月比0.4%/前年比4.4%)
コア指数(予想:前月比0.4%/前年比2.6%)
15:453月仏CPI改定値(予想:前月比0.2%/前年比2.3%)
20:00エルダーソン欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
21:002月インド鉱工業生産(予想:前年同月比6.0%)
21:003月インドCPI(予想:前年比4.91%)
21:303月米輸入物価指数(予想:前月比0.3%)
22:00コリンズ米ボストン連銀総裁、メディア出演
23:004月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:79.0)
13日
02:00シュミッド米カンザスシティー連銀総裁、講演
03:30ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
04:30デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、イベントに参加
トルコ(砂糖祭)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2024/04/12 08:49
レジスタンス2 154.65(1990/6/28)
レジスタンス1 154.05(3/11・21安値の値幅2層倍=NT計算値)
前日終値 153.27
サポート1 152.65(5日移動平均線)
サポート2 152.07(日足一目均衡表・転換線)
ユーロドル ユーロドル
2024/04/12 08:49
レジスタンス2 1.0840(日足一目均衡表・基準線)
レジスタンス1 1.0792(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.0726
サポート1 1.0656(2023/11/10安値)
サポート2 1.0615(2023/11/3安値)
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