予想とまとめ

【NY為替予想】月間で10円の下落で調整は終わりか?米PCEには要注目
2024/07/26 19:44
 昨日151円台まで下がったドル円は、米国の4-6月期米国内総生産(GDP)や同期の個人消費(PCE)ヘッドライン及びコアの速報値等が総じて強い結果となったこともあり、本日は一時154円台半ばまで回復した。また、本日は政府が率先して円安の流れを作った政策でもある新NISAに絡んだ円売り・外貨買いもドル円を支えている。

 月間を通してみると今月3日の161.95円から昨日の151.94円まで下がり、ほぼ10円のドル安・円高が進んだ。また、これまで財務省で為替政策の指揮をとっていた神田財務官の退任となり、ある程度の為替介入の効果を示せたことでメンツも保たれ、ひとまずの円安の調整が終わったとの見方もある。

 本日は米連邦準備理事会(FRB)が最も重視しているインフレ指標の一つである、6月の個人消費支出(PCE)デフレーターが発表される。購入した商品やサービスに対する自己負担支出のみをカバーしているCPIと違い、直接支払われないその他の支出(雇用主が提供する保険、メディケアなど)もカバーするPCEの方を米連邦準備理事会(FRB)はより注目しているとも言われている。市場ではデフレーターと、食品にエネルギーを除いたコアデフレーターともに、前年比で小幅に低下する予想になっている。結果が予想より上振れるか、下振れるかで素直に米金利が上下し、連れてドル買い・ドル売りに敏感に反応するだろう。

 もっとも、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での据え置き予想が急に変化が生じるとは思えないことで、9月のFOMCに向けてはまだインフレ指標を更に精査する時間もあることで、余程大きく予想と乖離がない限りはトレンドを作るほどの値動きを期待するのは難しいかもしれない。

・想定レンジ上限
 ドル円は、日足一目均衡表・転換線155.40円。

・想定レンジ下限
 ドル円は、これまでの本日安値153.40円。

今日のイベントスケジュール

26日 (時間は日本時間)
国内
08:307月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合、予想:前年比2.2%)
14:005月景気動向指数改定値
海外
15:457月仏消費者信頼感指数(予想:90)
19:30ロシア中銀、政策金利発表(予想:18.00%に引き上げ)
21:006月メキシコ貿易収支(予想:10.00億ドルの黒字)
21:306月米個人消費支出(PCE、予想:前月比0.3%)
6月米個人所得(予想:前月比0.4%)
6月米PCEデフレーター(予想:前年比2.5%)
6月米PCEコアデフレーター(予想:前月比0.1%/前年比2.5%)
23:007月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:66.0)
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(ブラジル・リオデジャネイロ、最終日)
パリ五輪開幕(パリ、8月11日まで)
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2024/07/26 08:02
レジスタンス2 156.02(日足一目均衡表・雲の下限)
レジスタンス1 155.40(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 153.94
サポート1 151.94(7/25安値)
サポート2 151.57(200日移動平均線)
ユーロドル ユーロドル
2024/07/26 08:03
レジスタンス2 1.0981(3/8高値)
レジスタンス1 1.0887(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.0846
サポート1 1.0807(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 1.0759(日足一目均衡表・雲の下限)
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