NYマーケットダイジェスト・4日 株失速・原油高・円高
(4日終値)
ドル・円相場:1ドル=151.34円(前営業日比▲0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.03円(▲0.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0837ドル(△0.0001ドル)
ダウ工業株30種平均:38596.98ドル(▲530.16ドル)
ナスダック総合株価指数:16049.08(▲228.38)
10年物米国債利回り:4.31%(▲0.03%)
WTI原油先物5月限:1バレル=86.59ドル(△1.16ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2308.5ドル(▲6.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米企業の人員削減数(前年比) 0.7% 8.8%
2月米貿易収支 689億ドルの赤字 676億ドルの赤字・改
前週分の米新規失業保険申請件数 22.1万件 21.2万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。明日5日の3月米雇用統計の発表を前に様子見ムードが広がると、しばらくは151.70円を挟んだ狭いレンジ取引が続いた。
ただ、「イランは48時間以内にイスラエルを攻撃する可能性」との一部報道などを受けて、中東の地政学リスクが高まると原油先物価格が急騰し、米国株相場が一転下落。為替市場ではリスク・オフの円買いが強まった。前日の安値151.44円を下抜けると一時151.12円まで値を下げた。
もっとも、円以外の通貨に対してはリスク・オフのドル買いが入ったため、下値は限定的だった。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「インフレの進展が停滞すれば米連邦準備理事会(FRB)は今年利下げしない可能性」と述べたほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁が「利下げまでに時間かけるのが賢明」と指摘。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が「インフレ率は依然として高すぎる」との考えを示したこともドルを下支えした。
・ユーロドルはほぼ横ばい。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことを受けて、全般ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時1.0877ドルと日通し高値を付けた。
ただ、中東情勢が緊迫化するとの懸念が高まったことなどから、高く始まったダウ平均が一時560ドル超下落するとリスク・オフのドル買いが優勢に。5時過ぎには1.0832ドルと日通し安値を更新した。FRB高官からタカ派的な発言が相次ぎ、米利下げ観測が後退したことも相場の重しとなった。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。ユーロドルの上昇につれた買いが先行したほか、日経平均先物の上昇に伴う円売りが出ると、24時前に一時164.92円と日通し高値を更新した。
ただ、米国株や日経平均先物の急落をきっかけにリスク回避の円買いが強まると163.80円の本日安値まで一転下落した。
なお、ナイト・セッションの日経平均先物は一時4万0010円まで上昇したものの終盤失速し、大証終値比740円安の3万9080円まで急落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「インフレの進展が停滞すればFRBは今年利下げしない可能性」と発言すると、年内の利下げが見送られる可能性が意識され失望売りが広がった。イスラエルとイランの緊迫化で中東情勢への警戒感が高まったことも相場の重しとなり、取引終了にかけて一段安となった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。FRB高官からタカ派的な発言が相次ぐと売りが優勢になる場面もあったが、引けにかけて買い戻しが強まった。中東の地政学リスクの高まりを背景に米国株相場が下落すると、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。
・原油先物相場は5日続伸。持ち高調整の売りで84ドル後半まで売り押されたが、引けにかけて急騰した。イランが近々、イスラエルに対して報復攻撃をするとの一部報道もあるなか、中東で原油供給が滞ることへの懸念が急速に広まったもよう。引け後すぐに87ドル前半まで上昇する場面もあった。
・金先物相場は8日ぶりに反落。時間外で上値を伸ばしたものの、日中取引では利益確定売りに押された。もっとも、2300ドル手前では支えられるなど調整の域は出ていない。引け後には中東情勢の緊迫化を背景に2325ドル台まで上げ足を速める場面があった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.34円(前営業日比▲0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.03円(▲0.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0837ドル(△0.0001ドル)
ダウ工業株30種平均:38596.98ドル(▲530.16ドル)
ナスダック総合株価指数:16049.08(▲228.38)
10年物米国債利回り:4.31%(▲0.03%)
WTI原油先物5月限:1バレル=86.59ドル(△1.16ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2308.5ドル(▲6.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米企業の人員削減数(前年比) 0.7% 8.8%
2月米貿易収支 689億ドルの赤字 676億ドルの赤字・改
前週分の米新規失業保険申請件数 22.1万件 21.2万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。明日5日の3月米雇用統計の発表を前に様子見ムードが広がると、しばらくは151.70円を挟んだ狭いレンジ取引が続いた。
ただ、「イランは48時間以内にイスラエルを攻撃する可能性」との一部報道などを受けて、中東の地政学リスクが高まると原油先物価格が急騰し、米国株相場が一転下落。為替市場ではリスク・オフの円買いが強まった。前日の安値151.44円を下抜けると一時151.12円まで値を下げた。
もっとも、円以外の通貨に対してはリスク・オフのドル買いが入ったため、下値は限定的だった。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「インフレの進展が停滞すれば米連邦準備理事会(FRB)は今年利下げしない可能性」と述べたほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁が「利下げまでに時間かけるのが賢明」と指摘。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が「インフレ率は依然として高すぎる」との考えを示したこともドルを下支えした。
・ユーロドルはほぼ横ばい。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことを受けて、全般ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時1.0877ドルと日通し高値を付けた。
ただ、中東情勢が緊迫化するとの懸念が高まったことなどから、高く始まったダウ平均が一時560ドル超下落するとリスク・オフのドル買いが優勢に。5時過ぎには1.0832ドルと日通し安値を更新した。FRB高官からタカ派的な発言が相次ぎ、米利下げ観測が後退したことも相場の重しとなった。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。ユーロドルの上昇につれた買いが先行したほか、日経平均先物の上昇に伴う円売りが出ると、24時前に一時164.92円と日通し高値を更新した。
ただ、米国株や日経平均先物の急落をきっかけにリスク回避の円買いが強まると163.80円の本日安値まで一転下落した。
なお、ナイト・セッションの日経平均先物は一時4万0010円まで上昇したものの終盤失速し、大証終値比740円安の3万9080円まで急落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「インフレの進展が停滞すればFRBは今年利下げしない可能性」と発言すると、年内の利下げが見送られる可能性が意識され失望売りが広がった。イスラエルとイランの緊迫化で中東情勢への警戒感が高まったことも相場の重しとなり、取引終了にかけて一段安となった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。FRB高官からタカ派的な発言が相次ぐと売りが優勢になる場面もあったが、引けにかけて買い戻しが強まった。中東の地政学リスクの高まりを背景に米国株相場が下落すると、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。
・原油先物相場は5日続伸。持ち高調整の売りで84ドル後半まで売り押されたが、引けにかけて急騰した。イランが近々、イスラエルに対して報復攻撃をするとの一部報道もあるなか、中東で原油供給が滞ることへの懸念が急速に広まったもよう。引け後すぐに87ドル前半まで上昇する場面もあった。
・金先物相場は8日ぶりに反落。時間外で上値を伸ばしたものの、日中取引では利益確定売りに押された。もっとも、2300ドル手前では支えられるなど調整の域は出ていない。引け後には中東情勢の緊迫化を背景に2325ドル台まで上げ足を速める場面があった。
(中村)