東京外国為替市場概況・10時 ドル円、底堅い

 16日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。10時時点では154.29円とニューヨーク市場の終値(154.28円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。円安基調が強まるなかで鈴木財務相は「必要に応じて対応していく」と言及したものの、「G20で為替を明示的に取り上げた議題は設定されていない」とも述べた。発言後からジワリと水準を上げ始め、相場全般にドル高に傾いたことも支えに154.36円まで買われた。

 ユーロドルは上値が重い。10時時点では1.0618ドルとニューヨーク市場の終値(1.0624ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。昨日NY午後からの地合いの弱さが継続。軟調な日本株を眺めて売り優勢となった豪ドル/ドルにもつれ安となる形で、昨年11月3日以来の安値1.0618ドルまで下値を広げた。

 豪ドルは弱含み、対ドルで0.6424ドル、対円では99.12円まで下押しした。一時700円超安まで下げ幅を広げた日経平均の動きが、リスクに敏感な豪ドルの重しとなった。本日はこの後に発表される中国の経済指標(3月鉱工業生産や小売売上高、1-3月期GDP)も注目材料。

 ユーロ円は戻り鈍い。10時時点では163.83円とニューヨーク市場の終値(163.91円)と比べて8銭程度のユーロ安水準だった。ドル円とユーロドルに挟まれて方向感が出づらかったものの、日経平均の弱さに頭を抑えられた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.14円 - 154.36円
ユーロドル:1.0618ドル - 1.0628ドル
ユーロ円:163.73円 - 164.01円




(小針)
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